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シンガポールでもシン・ゴジラ公開。しかし観客の反応はいまいち。私もがっかり。

シンガポールでも今月25日、シン・ゴジラが公開されました。日本でやたらと盛り上がっているので早速観に行きました。

サンテック・シティのGolden Villageはかなり都会エリアのメジャーな映画館のはずなのですが、観客の入りは4割くらいでした(2週間前に観た猛烈にしょうもなかったスタートレックは満席だった)。

最初の方に、生物学者3名が有識者として呼び出されるシーンでは、すぐに5箇所くらいから笑い声が聞こえてきましたが、多分日本人と思われます。シンガポール人は、笑いの閾が低いというか、笑いのレベルが経済レベルに比してまだまだ低いので(ボケの概念もいまだ国民に共有されていない)、映画ではしょうもないところでもやたらと笑いが起こるのですが、シン・ゴジラではほとんど笑いが起こりませんでした。日本人にはお約束なネタが多いので、取り残されている観客が多かったのだと思われます。

石原さとみ氏の英語・演技が酷評されているという記事はよく見かけますが、私よりも発音は綺麗でした。明らかにアクセントを間違っている単語もちらほらあり、ルー大柴節はなんともいえない気恥ずかしさを感じずにはいられなかったものの、私はルー大柴が好きですし、こちらのひともなんとも思っていないと思われます。

シンガポールでは、英語が公用語ではありますが、自分たち(中華系・マレー系・インド系等)も英語が本来的な母国語ではないので、日本人が英語下手くそでも、アメリカ人のように馬鹿にしたりしてきません。もしこれから「英語を学ぶために」留学しようとする方がいれば、イギリスやアメリカよりはシンガポールをおすすめします。私もシンガポールにしとけばよかったと後悔しています(嘘です。シンガポールは芸術・文化面が絶望的状況で国自体情緒に欠けています。快適ですけど)。

脱線しました。

この映画は一見、地震や原発事故災害からの復興とか、官僚主義や戦後レジームからの脱却とか、なんとなく重厚で現代風でシリアスなテーマを掲げていると見せかけて、その実、上述の石原さとみ氏の英語セリフがダサいだけでなく、登場人物全員(横顔とか手しか出てこないアメリカ人役も含めて)の演技が、全員強烈に安っぽいのは(環境省の早口の女性とか最後のおっさんの演説とか観てられなかった)、完全にわざとやってるとしか思えず、私は始終ニヤニヤして観ておりましたが、終わってみたら、最初にゴジラが放射能を吐くシーン以外、観るべきところのほとんどないしょうもない映画だったと思ってしまいました。

それは、ゴジラは破壊の表徴であるはずなのに、(私が勝手に期待していた)反対の破壊される側の生活風景や景色の映画的な、心に残る描写が皆無であったことによると思われます(ただし幼生ゴジラのエラから迸る血?の演出は、子供の頃つかまえた鮒が手の中で死んだ時の事を思い出せてそこは素晴らしかった)。

観客はみな、映画終わった途端さっさと無言で席をたっていました(シンガポールではエンドロールを最後まで見るひとは非常に稀なだけですがそんな雰囲気)。

 

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