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Oren Ambarchi / Hubris (2016):前衛音楽業界の紳士達による騒音的美学

Hubris Variation [Analog]

超豪華メンバーが参加

去年買うのを忘れていた一枚。先日日本に一時帰国した際に買いました。

Editions Megoの紹介ページによると、参加メンバーは、

  1. Oren Ambarchi(リーダー)
  2. Crys Cole
  3. Mark Fell
  4. Will Guthrie
  5. Arto Lindsay
  6. Jim O'Rourke
  7. Konrad Sprenger
  8. Joe Talia
  9. Ricardo Villalobos
  10. Keith Fullerton Whitman

という超豪華メンバー(聴いたことない人もいるけど)になっており、個人的には、マーク・フェルとアート・リンゼイの2人が同じレコードで共演というだけで垂涎ものです。

というわけで、これはもうあかんやつやと期待していたのですが、聴き終わったらもうこれ予想以上に「夏草や 兵どもが 夢のあと」という句が脳裏に浮かぶような、茫然自失な気分になれること請け合いの最高にクールな作品でした。

国の異なる複数のスタジオで録音されているので、上に挙げた業界のベテラン紳士の皆様方が、好きなように、好きな音を出して、最後にオーレン・アンバーチ氏が合体させたのでしょうか。

聴けば「結局みんないくつになってもこんなん好きやねんなぁ、ありがたい」と、にやついてしまうような"騒音的美学"溢れる一枚になっています。

アート・リンゼイとオーレン・アンバーチのギター競演(?!)

03 Oren Ambarchi - Hubris, Pt. 3 [Editions Mego]

つまり、クラウト・ロック、フリージャズ、ミニマル・テクノの要素が渾然一体となって、反復するリズムにより螺旋を描いて天に昇っていく白熱する構造体に、ジャクソン・ポロックが絵具をぶちまけるように、アブストラクトな電子音と縦横無尽に暴れる即興ギターによる騒音がばっしゃんばっしゃん炸裂して、視床下部が回転しながら色鉛筆のスペクトルに染まっていくような、理屈抜きで気持ちいい一枚です。

学校や会社でむかつくことがあった日の帰り、もしくは掃除やアイロン掛けなど、しんどい家事のBGMとして、おすすめです。ヴォリュームは大きめで。

リカルド・ヴィラロボスによるリミックスも白眉の出来!

ちなみに、別のレーベル(Black Truffle Records)から出た、リカルド・ヴィラロボスによる本作品のリミックス限定12インチも白眉の出来です。

原作の熱を抑えて、延々と続く奇妙にポコポコしたリズムがユーモラスで心地よく、ずうっと部屋でかけていたい素晴らしさです。これは傑作。

Ricardo Villalobos & Oren Ambarchi - Hubris Variation

デジタル(MP3)だと1曲にまとめられて、iTunes Storeでは750円で買えます(私は12"が高かったのでiTunesで買いましたがAmazonなら350円?)。是非アルバムとセットでどうぞ。

▼アルバム『Hubris』

Hubris

Hubris

 

▼Ricardo Villalobosによるリミックス『Hubris Variation』

Hubris Variation

Hubris Variation

  • Ricardo Villalobos & Oren Ambarchi
  • IDM / エクスペリメンタル
  • provided courtesy of iTunes
Hubris Variation

Hubris Variation

 


 

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