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草間彌生氏の個展『YAYOI KUSAMA: Life is the Heart of a Rainbow』@National Gallery Singaporeに行ってきた

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長蛇の列がシンガポールでの人気の高さを示す

シンガポールの"メトロポリタン美術館"こと、ナショナル・ギャラリー(National Gallery Singapore)において先週6月9日から開催中の、草間彌生氏の個展YAYOI KUSAMA: Life is the Heart of a Rainbowに行ってきました。

チケット売り場に長蛇の列ができており、オンライン予約をしていなかった愚か者の私は、ひとりで(小便を我慢しながら)1時間半も並ぶ羽目になりましたが、展覧会の中身は待った甲斐ある最高なものでした。

初期の1950年代から現在まで、ペイント、立体作品、ビデオ、インスタレーション作品等、媒体を問わずに幅広く展示されていました。ぜんぶで120作品くらいあるそうです。

目玉のひとつは、2009年から現在も描き続けられ、今回初公開となるものも含む『わが永遠の魂(My Eternal Soul)』シリーズでしょう。

▼圧巻の『わが永遠の魂(My Eternal Soul)』作品群

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神話的なパンチ力がたまりません。

個人的ベストは、上の写真(下段中央)の黄色い絵です。なぜかわかりませんが(写真ではなおさら)絵の前から離れられなくなる奇妙な魅力がありました。

『無限の網』もたくさんあってもやんもやん

草間彌生氏が昔から水玉と同じくモチーフとしていた網目模様の代表作『無限の網(Infinity Net)』も、たくさん展示されていました。

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『無限の網』は、凝視していると網が動き出して、自分の存在が絡め取られるような、そんな不気味ながらも、内蔵がこそばゆくなる甘美で不思議な感覚を呼び起こす作品であって、そんな作品の巨大な実物を間近で見ることができ、悶絶ものです。

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上の写真は、2016年の『無限の網』

『シンガポール個人所蔵』となっていました。「こんな巨大な有名作品を買うなんて、超金持ちなんやろな~」などと、昔々『株式市場、死にさらせ! どアホ!』みたいにウォール街でアジる活動もしていたアーティストの過去に思いを馳せ、なんとも愉快な気持ちにさせてくれました。

そのほかの見どころ

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1950年代の超渋い作品『Island』。タイトルから、ピート・シンフィールド作詞のキング・クリムゾンの歌が脳裏から離れなくなり、しばらく立ちすくみました。

草間彌生氏の先進性に改めて感動した、1967年の変態的マネキン作品『ファリック・ガール(Phallic Girl)』も展示されていましたが、写真を撮るのを忘れていました。

ぜひ実物を見て、現代に生きる我々のダサさを再確認すべき作品と言えます。

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『マリリン・モンロー』も実にシック(Chic Sick)な趣きです。写真では見えづらいですが、絵の前に実物の金網がかかっています。

ほかにも、みんな大好き『無限の鏡の間(Infinity Mirrored Room)』や、当然かぼちゃもペイントだけでなく立体作品もありました。

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大きなホール(名前忘れた)には、1966年のインスタレーション作品『ナルシスの庭』も再現されており、なんとも微妙な気持ちになりました。

また、あの有名な18歳未満禁止のビデオもきっちり無修正で上映されていましたし、アーティストの強烈に下手くそな歌を聴かされる映像作品もありで、とにかくお腹いっぱいになれる実に優れた展覧会でした。

オンライン予約して混雑を避けるべし

オープン間もない今は、週末はまだまだ混雑が予想されます。平日か、休日でも朝早くから行った方がよいかもしれません。多分私の行った日曜午後は、最悪の混み具合だったと思います。オンライン予約をしておけば、チケットカウンターの短い方の列に並べます。

なお、特別展の入口から順番に回ると、ギャラリーA、B、Cの順になりますが、ギャラリーBには、みんな中に入って写真を撮りたがる『無限の鏡の間』があるので、Bの入口でまたもや行列ができていました。

そこで、Bを飛ばして先にCに行ったらかなりすいていて、Cを見てからBに戻りました。私がBを見た後、もう一度Cに行ったら今度はCにも行列ができていましたので、BとCは、どちらの行列が短いかを確認してから並んだ方が時間を節約できます。

展覧会図録は、37.45ドル(約3,000円)。119ページのソフトカバー。私は迷わず買いましたが、展示作品すべてが掲載されておらずちょっとショック。

開催概要

YAYOI KUSAMA: Life is the Heart of a Rainbow

会期:2017年6月9日(金)~9月3日(日)

会場:City Hall Wing 3階 "Singtel Special Exhibition Gallery"

National Gallery Singapore

ほとんどが夕方5時に閉めくさる日本の美術館と違って、ナショナル・ギャラリーは、金曜・土曜・休日前日は夜10時まで、その他も夜7時まで開いています。

と余裕こいていたら、本展のチケットには特別展は夕方5時までと書いていました。でも人が多すぎて、夕方6時でも閉まっていませんでした。ですが、上記の通り早めに行くことをおすすめします。

 

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