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インド所感2018:ひさびさのインドはやっぱりインドらしかった

先日インドに1週間ほど出張してきました。

2年ぶりくらいのインドは相変わらずインドでした。本記事はその所感。

まとまりのない記事になっていて恐縮ですが、本ブログには、海外出張を控えた方が多いと思いますので、初めてインドに出張する方がいれば、その参考になるかと思い、思いつくままに書きました。

なお、変化の遅いインドでも、空港での手続きはちょっと変わっていましたので、3年くらい前に書いた『インドの空港における入国・出国手続きTips』の内容を少し更新しておきました。

シンガポールでも日本人パスポート用のインド・ビザを取得できる

今回、インド用のビジネスビザは、シンガポールで取得しました。

シンガポールでも自分でオンライン申請して、招待状やら推薦状やら準備して、ビザセンターにパスポート持って行って、指紋登録をして等々できますが、極めてめんどくさく時間もかかるので、ビザ申請代行業者に頼んでしまった方が楽です。

ただ、いまは指紋登録(10本の指ぜんぶ!)がいるので、一回はビザセンター(Anson Road沿いのInternational Plaza内)に足を運ばないといけません。その他はパスポートのピックアップや配達は全部やってくれます。料金的にインド系の業者がおすすめです。

今回はほとんどインド国内での移動がなかったので、トラブルは少なめでしたが、細かい以下のようなトラブルがありました(一個は結構やばかった)。

トラブル1:入国審査で指紋が読み取れない

ムンバイ空港の入国審査(イミグレーション)で、写真を撮られた後、「指紋認証しろ」とアゴで促してきやがるから、右手の人差し指を当てたら、エラー。中指もエラー、薬指もエラー、小指もエラー。

するとこれみよがしにため息つきやがって、今度は左手の人差し指から試すも、全部エラー。おいおいどないすんねんと思ったら、指紋読み取り機を置いてる向きが逆(!)になってると気づいたらしく、反対に向けてすんなり読み取り成功。審査官は当然あやまりません。笑いもしません。さすがです。これくらいでイラついてたらインドでは精神の均衡を保てません。おおらかな気持ちが常に必要です。

同様の状況に直面した場合は、落ち着いて読み取り機の方向を反対にしてみてください。

トラブル2:オートリキシャ(トゥクトゥク)で死にかける

インドの街には基本的に流しのタクシーが走っていません。出張中に街中を移動する際は、宿泊先のホテルや訪問先の会社等に頼んで、運転手付きの車を終日借りたほうがよいです。

しかしちょっとの移動には、街中をぶんぶん走り回っているオートリキシャ(トゥクトゥク)を利用すると便利、、、なんですが、やっぱり危険です。

インドに行ったことのある方はご存知のように、多くのインド人は交通ルールを守るという意識が非常に低いため(ぶつからないで自分がはやく目的地に達すればそれでいいという考え)、逆走など日常茶飯事です。

慣れないと一番恐ろしいのは、日本で両側車線の交差点で右折する場合、前方から直進してくる車が見えれば、普通は一旦停止して、その車をやり過ごしてから次の右折タイミングをはかりますが、インドでは基本、停止しません。前方から車やバイクが来ていても、とりあえずツッコミます。

向こうが止まるだろう、という考えです。あとは度胸の問題で、止まった方が負けの世界(あれでは渋滞なくならんわ)。

というわけで、今回乗ったトゥクトゥクも、対向車線からでかいトラックが直進してきてるのに、ありえないタイミングで右折しようとツッコミやがって、トラックは急ブレーキを踏みましたが間に合わず、案の定トゥクトゥクの後部にぶつかりました。トゥクトゥクはドアがないので、あと1秒遅かったらと考えると恐ろしいです。

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ただ、やっぱり便利なんですよね。料金も安いし。一応、メーターはついていますが、ほぼ動いていないか、動いていても使われていません。当然レシートもなし。

料金は交渉とされていますが、そもそも英語しゃべらないひとばかりなので、基本的に50ルピー札(80円くらい)渡せばOKです。10ルピー札があれば、距離が短かければ30ルピー程度でもいいと思います。

こっちが外国人と見るや、短距離でも100ルピーを要求してくる運転手もいますが、そういうときはどうせ英語が通じないので、日本語で「やかまわしいわ」と言いながら、無視して50ルピーを椅子に置いて立ち去ればよいです。追いかけては来ません。なぜなら相場だから。

いずれにせよ、トゥクトゥクタクシーに乗るのはあくまで自己責任で。

トラブル3:飛行機到着ゲートのドアが開かない

ある地方都市からムンバイ空港経由でシンガポールに帰る予定でした。

しかし、ムンバイに着陸したとき、最初全員飛行機から滑走路に降りさせられて、ターミナル行きのバスが来るから待てと言われて待っていてもなかなか来ない。

やっと来たと思って、何人か乗り込んだら、今度は「このバス、ムンバイで出るひと専用。乗り換えのひとは乗れません。飛行機に戻って、前の出口からボーディング・ブリッジ沿いに空港に入って」と言われ、私含め10数人の乗り換え組がまた飛行機に乗り込み、前の出口からブリッジに出ました。

乗り換えの時間があまりなかったので、ブリッジを早歩きでターミナルの方に歩いて行ったところ、ターミナル側のおばはんが、ガラス越しに、あっち行けの仕草をしている(というか「シッ、シッ」と追い払う仕草。日本の空港スタッフならありえない)。

わけわからんのでみんな無視して直進したら、「ここは出口じゃないから、下側のドアから出ろ」と言っている。全員「はぁ?!」という顔で戻ると、たしかにブリッジは根本で二股に分かれていて、ターミナルの上と下の階それぞれに行けるようになっている。

それで下側に行くブリッジに行こうとすると今度は、ガラスドアに鍵がかかっていて開かない。もうアホかと。

飛行機側にはすでに話のわかりそうな人もいないため、誰かが上にいたスタッフに「このドア開かない!」ということをジェスチャーで伝え、待つこと約5分。ようやく航空会社のスタッフが来てドアを空けてくれ、乗り換えターミナルに進むことができました。

腹は立ちましたが、駆けつけたスタッフは汗をかいて謝っていたので、許せました(こういうのは珍しい。シンガポールでも客を待たせてゆっくり歩く従業員は多い)。

スケールが違いすぎるのであまり腹を立てないのが基本

滞在中、テレビのニュース番組では、17才の少女がBJP議員にレイプされ、少女の父親がなぜか拘置所で自殺した(後のニュースで殴られて殺されたらしいとも報じられた)というニュースと、8才のイスラム教徒の少女が何回もレイプされ、その後殴られて殺された、というショッキングなニュースでもちきりでした。これは本当にむかつくニュースでした。

こうしたレイプ犯罪が多いのは、インド人の思考に深く根ざしたカースト制度に由来するという話を聞きますが、たしかにそういう部分もあると思います。ひとを人と見ないで平気という雰囲気は、真っ黒な肌に白い布だけをまとい、ほとんど動物的な目をしたホームレスが、街路をふらふらしていてもほったらかし、見て見ぬふり、というところからも感じられます。

怖い話では、カースト外の不可触賤民という考え方に慣れ親しんだインド人にとっては、日本人もカースト外と考えている、と聞いたことがあります。

とはいえ、ビジネスの現場では、日本人はある程度、尊敬されてはいます。でもスキあらばすぐに騙そうとしてくるやつもいれば、給料が何ヶ月も払われなくても社長に世話になったことがあるから会社をやめない義理人情に厚いやつとか、いろいろいます。

インド人男性がみな女性蔑視的かというと、そんなことも全然なくて、強い奥さんの尻にしかれている男性もたくさんいます。現代日本人からは信じられないくらい、純朴なやつもいっぱいいます。でもテレビをつければ、キレイでグラマラスな女優が、いつもばいんばいんに踊っています。

インド人は頭がいいと言われています。私の知り合いの7才の娘さんは、私がごちゃまぜにしたルービック・キューブを、数十秒見つめただけで、あとは目隠し(!)をした状態で数分で完成させました。目の前でやられたので、あれはたまげました。でも当然、どうしようもない、アホなやつもいっぱいいます。

まとまりがつきませんが、とにかくインドで仕事するときにわかっておかないといけないのは、日本とは国のスケール(規模と基準)がぜんぜん異なり、とにかくいろんなひとがいるということです。

「日本だったら~、日本人なら~」という考えをある程度は忘れないと、しんどいです。

国土自体が大きくて、色んな民族がいて、色んな宗教があって、カースト制度は表向きはなくなったとされながらもそれは厳然と残っていて、でもそれは決して悪いことばかりではなく、貧しくても互助会的なつながりがあって、なんとか生きていけるというような、日本と社会のベースが随分異なります。

あと、ヒンドゥー教が生活にめちゃくちゃ根付いているので、神様がいまも生きている国という感じもします。

そんなこんなで、インドにいると日本では考えれないこと(ブラックコーヒーを頼んだらカフェラテが出てくる)がよく起こりますが、とにかくでかい国でいろんな人がいるということを常に頭の片隅においておけば、無駄に腹を立てることを減らせます。

何回言ってもわからないとか、スケジュールを守らないとか、時間を守らないとか、腹立つことはいっぱいあり、それに腹を立てて怒ったとしても、状況が改善されることもない、なぜなら、腹を立てさせた側がなんで怒らせたか全くわかってないことが多々ある、ということです。

よって、インドでビジネスをする場合、優秀で、裏切らない、インド人を見極めることがとても重要になります。

とくに口先だけのやつがめちゃくちゃ多いので注意が必要です。

なぜかホテルのレストランのパスタがめちゃくちゃうまい

全然話は変わって、カレーはうまいです。とくに野菜系のカレーの豊富さはすごいです。メニューになくても、好きな野菜をいえば、それで作ってくれます。

スープは、どこで食べてもトマトスープが絶品です。

野菜の天ぷら(Crispy Vegetable)も間違いがありません。「Gobi 65」というカリフラワーのスパイシーな揚げ物もどこで食べてもうまいです。タンドリーチキンの旨さは、日本のインドカレー屋さんとはレベルが違います。

そして前々から薄々感じていて、今回の出張で確信したことは、インドのホテル・レストランのパスタは間違いがない、ということです。

出張でインドに行かれた場合は、カレーに飽きたら、ぜひレストランでパスタを注文してみてください。ジェノベーゼがおすすめです。日本だと2,500円以上するようなレベルの味が、ホテルでも1,000円くらいで食べられます。

いろんなホテルでパスタを食べましたが、ハズレにあたったことがありません。

ただし、ピザは結構ハズレがあります。ナンやプラタ(インドのパン)はうまいのに、ピザの生地はパサパサということがよくありました。

高級レストランでも、寿司は絶対に食べてはいけません。以前、チェンナイで食べたら、ドブの味がしました。

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