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ローラーボールのススメ:カランダッシュ(CARAN d'ACHE)のエクリドールがアラサー&アラフォーにおすすめな理由

ローラーボールペン(Roller ball)をご存知でしょうか。

水性のインクを使ったボールペンのことです。

水性インクのペンは、軽快な書き心地と、弱い筆圧でもかすれずに、均一な発色の文字を書けることが特長です。

ボールペン(Ball point)は、油性インクを使っています。

最近の日本のビジネス・シーンにおいては、油性ボールペンと、急速に勢力を伸ばしつつあるパイロットのフリクションが2強という印象ですが、個人的にはフリクションの書き味と色味がどうしても好きになれないので、使っていません。

3色ボールペンは、20世紀最大の発明のひとつですので、当然私も書類の修正などの際は愛用していますが、同時に普段のメモ用には、ローラーボールを使用しています。

使ったことのないという方にはぜひ、ローラーボールを使っていただき、そのめくるめく筆記の快感に身を委ねていただきたく、まずは以下にローラーボールを使うべきメリットを列記します。

その後でオススメのローラーボールペンをご紹介いたします。

メリット1:均一で美しい発色

発色とインクの乗りがボールペンと全く違います。水性インクがスムーズに流れて均一で美しい発色を楽しめます。

この違いは以下の写真を見てもらうのがもっとも早いでしょう。

上がローラーボール、下がボールペン(ゼブラ)です。

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メリット2:書き出しがかすれず、なめらかな書き心地

ボールペンは割と高級なものでも、書き出しがかすれることがありますが、ローラーボールはそのようなことはありません。

書かれた文字がくっきりはっきりしており、おまけに字がうまくなったような気分に少しだけなれます。

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メリット3:雰囲気のある文字が書ける

万年筆は、かける筆圧を調整することで、線の太さを変えることができます。

ローラーボールも水性インクのため、万年筆ほどではありませんが、筆記中のスピードの微妙な変化により、インクが紙に流れる量も変化するため、書かれた文字に微妙な色合いの変化が見られ、アナログな雰囲気を醸し出します。

(字が下手だと雰囲気の良さは激減するためサンプル写真なし)

メリット4:万年筆ほどめんどくさくなくインク漏れもない

万年筆は、きれいに書くためにはちょっと慣れが必要ですし、(安い万年筆しか使ったことないのでアレですが)メンテナンスや扱いが悪いと(例えばカバンの中でペン挿しから外れて暴れるとかして)、結構インク漏れが発生したりします。

ローラーボールは、通常のボールペンと全く同じように書いて、キレイな色が出ますし、いきなりどばっとインクが出てしまうようなこともありません(繰り返しますが安物の万年筆しか使ったことがありませんので悪しからず)。

万年筆がクラリネットとすれば、ローラーボールはリコーダーと言えましょうか。

というわけで、ローラーボールは万年筆とボールペンの中間のようなペンといえます。

なお、水性インクと油性インクの中間の、中性インク(ゲルインクボールペン)もあり、それこそ更にボールペンとローラーボールの中間のようで、書き味もよいですが、エクリチュールのハウゼイルックはローラーボールがマッチモア、エレガントです。

なお、こちらシンガポールでも会社印(ただのゴム印)はよく使われますが、個人の印鑑はほぼ使われません。

銀行にも印鑑は届け出ず、サイン(署名)を登録します。

仕事で見積書や請求書などを送るときも、書類には必ずサインをしますし、いまだに使われている小切手も、銀行登録済みサインがあって初めて有効になります。

そんなサインをする機会が多い中にあると、それはやはり万年筆を使いたくなるのが人情というものですが、良いものは高いし、メンテナンスのことも考えると、ローラーボールは良い選択肢です。

また、速記にはローラーボールの方が向いているとも言われますし(ソースは私の記憶)、ボールペンしか使わないという方は、ぜひ一度ローラーボールを手にとってみてはいかがでしょうか。

契約書に署名するときとか、さすがにボールペンはちょっと雰囲気が出ないという場合こそ、(万年筆がなければですが)ローラーボールの出番です。

契約書は保存性の優れた油性インクとすべきという意見もありそうですが、昔は署名といえば、万年筆だったし、最近は必ずスキャンもするのでそれほど問題はないと思います。

国や自治体関係の書類だと黒のボールペン限定が多いですけどね。

ローラーボールのデメリット

なお、ローラーボールにも当然デメリットはあります。

水性インクなので、水がかかるとにじんでしまうということです。

また、同様の理由で、時間が経つと退色していきます(ただしこれは私はひとつの味だと思っています。ネイビーブルーは時間が経つとスティールブルーになります)。

 

おすすめのペン:カランダッシュ『エクリドール』

おすすめは、スイスの筆記具メーカー、カランダッシュのエクリドールです。

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鉛筆のような六角形のエクリドールは、ブランドの中でもアイコニックな存在です。

私が持っているエクリドール・シリーズのロ―ラーボールは「キューブリック」という、立方体が積み重なったような柄のものです。

パラジウムコートが施されたスチールの直線的に造形されたボディは、アラフォーのおっさんに対する訴求効果が抜群のゴールドライタン的な手触りと重量感があり、「カランダッシュ」「エクリドール」「キューブリック」というノーブルでクールな名称とあいまって、実に男心をくすぐる逸品でございます。

水性インクのため、ボールペンと異なり、キャップが付いています。

筆記の際は、キャップを外し、そのまま書いても小さいペンの可愛さがあってよいですが、キャップをペンのお尻に装着したときのルックスの美しさは特筆すべき、というか、私はこの見た目に惚れて購入したようなものです。

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実際使ってみると、キャップを外すときの「くっ」という感触と、後ろに挿したときの「ぐにっ」という感触と、それを外したときの「ピンッ」という音、キャップを元通り装着したときの「カチッ」という金属音まで、使用中の所作のいちいちに高級感が付き纏ってきてたまりません。

優れたデザインの道具は、それを使う者に使うこと自体の喜びを与える、という典型です。

また、万年筆も含め、このようなペンの多くは割と丸くてぶっといものが多い中で、このエクリドールはとてもシャープな見た目が程よいラグジュアリー感を醸し出しており、イキりすぎた感やオジン臭さはないので、調子乗ってサインする機会も増えてくる、アラサー、アラフォーのビジネスマンにおすすめです。

なお、公式ウェブサイトによると、日本での定価は、29,160円(2018年11月現在)でしたが、アマゾンなどの販売サイトではだいたい20,000~2,3000円くらいで売られています。*1

季節柄、彼氏や旦那さんへのクリスマス・プレゼントとしても最適ですし、自分へのご褒美などと寒いこと言いながら買うのもまた一興かと思います。

本当にバランスの取れたいいペンなので。

なお、ローラーボールは初めてで、いきなり2万円超えはイヤだ、ちょっと試してみたい、という方には、ラミー(LAMY)のこれまた定番「サファリ」をおすすめしておきます(私も1本持っています)。

定価は3,000円で、実勢価格は2,000~2,500円くらいです。

ボディはプラスチックですが、硬質・高密度な感じで決して安っぽくはありませんし、色もカラフルな色が揃っていて、黒、赤、青の3色を揃えるのも楽しそうです。

下の商品リンクのホワイトもかなりいい感じです。

あと、ちょっと値段は張りますが、モンブランのマーク・ニューソン・デザインによるローラーボールペンも、とてもミニマリスティックで渋いと思います。

*1:私は先日、チューリッヒの空港で乗継便を待っているとき、スイスだけについつい免税店のカランダッシュ・コーナーを覗いてしまい、ローラーボールの前にあった値札が、160スイスフラン(約18,000円)だったので、おおさすが本国、安いなー、なんて、これください、と言ってレジに言ったらレジに表示された金額は、210スイスフラン(約24,000円)。冷静を装いながら「あれ? 210? 160ではなかったですかな」と訊いたら、それはまた別の商品(多分ボールペン)のものだったらしく、その前にお姉ちゃんにインクカートリッジを黒からブルーに変えてほしいと言ったら、快く付け替えてくれて、おまけに元の黒もくれたので、いまさらやっぱやめときますとはかっこ悪くて言えずそのまま買いました。

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