ジャカルタにやって来ました。ジャカルタは慢性的にとんでもない交通渋滞。高速の料金所(トール・ゲート:Toll Gate)の行列で20分待ちが2回も。ここでは相当時間に余裕を見て行動しないとやばいです。
よく使う正しい表現でも日本人には発音しにくいフレーズ
さて、調子に乗って今回のビジネス英語ネタは、最近私のお気に入りの表現を紹介します。意図的にこの表現を使うことで、なんかそれっぽく、英語がうまくなった気がするフレーズです。
ビジネス会話においては、情報の交換が頻繁に行われるわけですが、そうした会話においては「~と聞いたけど」とか「~と聞いたことがある」というフレーズは、しょっちゅう出てきます。
これを普通に英語で言うと、「I have heard that ~」となると思います。これは確かに正しい表現ですし、実際にネイティブも使います。
しかし、悲しいことに、実は日本人には非常に発音しにくいフレーズです。つまり、よく言われる「r」の発音の難しさによる、heardの発音の難しさ。加えて、最後のドゥッと切れるような「d」も難しい。
日本人はやたらと「I have heard ~」と言いますが、大抵の場合、その発音は「I habu hard ~」(アイ・ハブ・ハード)みたいな感じになっています。よく会話する相手ならかろうじて理解はしてくれるとは思いますが、初対面の相手等では誤解を招くこともあるかもしれません。
「私」を客体として捉え「受動態」で言ってみる
そこで代替フレーズとして提案したいのが「I was told ~」です。受動態です。日本人がなかなか英語が上達しないのは、常に日本語でどう「言う」かを考えて、そのまま英語で言おうとするからという事がその理由の一つ。英語をそれっぽく話すには、伝えたい事はなにかを冷静に考えて、言い方を変えるとうまくいくことがあります。
今回の場合「私は聞いた(ことがある)」と言うのをやめて、ちょっと自分に距離を置いて「私が、言われた」と転換して言っているだけで、伝わる意味は全く同じです。
このフレーズのいいところは、I have heardより、かなり発音が簡単なこと。アイ・ワズ・トールド なんたらです(こちらも最後がdですが、巻き舌rの後のdより楽な気がします)。
冒頭に「英語がうまくなった気がする」と書きましたが、そう、「I have heard~」という度に、自分の発音の下手さを密かに認識していた私は、この「I was told~」を使用することで、英語を話している間にだいぶ精神的余裕を持てたような気がしています。
ちなみに、この表現はネイティブもよく使います。「I have heard」を「I was told」に置き換えて、ただでさえストレスフルな英会話をちょっと楽にできます。