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いい感じのビジネス英語(6):「考えています」に"Think"を使わない

Happy Chinese New Year!

今年の春節(旧正月)は2月8日、9日ということで、シンガポールでのめんどい仕事を終えた2月5日金曜日はシンガポールの年末仕事納めの日にあたり、来週の休みに合わせた海外旅行客で日本に帰る飛行機は満席。直前にエコノミーに一席キャンセルが出て、なんとか土曜の朝には自宅に戻れることになりました。

というわけで昨年は自宅のPCが壊れたことを言い訳に本ブログを1年以上ほったらかしましたが、このほどChromebookを購入したので、今年はもう少し頑張って参りたい気持ちで参りたいと思っており、1年後にはこのブログにもたくさんの記事が増えていればええなぁと考えています。

 

日本語では便利な「考えています」は英語では意外と難しい

さて、「いい感じのビジネス英語」今年第一弾では、ビジネス会話における「考えています」を考えたいと思います。

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「〜と考えます」「〜と存じます」「〜と思います」という表現は頻繁に日本語のメールでは見られます。しかしこの「考えている」という日本語にはいろんな意味が含まれていて、単純にそう思っていることの表明の場合もあれば、何かを期待している場合、今後起こりそうなことを予想している場合、いつか誰かが言ったことを思い出している場合等、人間の意識活動の様々な様態をひっくるめて「考えている」ということができて非常に便利です。

日本人だけがよく使う英単語

海外ビジネスの現場において、大抵の日本人は、日本語と言語的距離のある英語を話すときには、まず単語を思い出して、構文を考えて言いたいことをひねり出さざるを得ず、そんな時どうしても言いたい目的語は具体的な単語が幸い口から出てきたとしても、そこまでで既に時間を要し、これ以上話の流れを滞らせるわけにはいかないし、うわ、なんかこっちえらい見てるわ、はよ話さな、とそこでギブアップし、大体伝わればええかと無意識下で考え、反射的に出てくるある動詞をいつも口癖のように使ってしまいます。

それはそう、中学英単語の「think」です。

なんでもthinkです。I think〜、I think〜です。更に哀しいかな、大体発音はI sinkです。撃沈です。

しかし、実はこのthinkが曲者で、たしかに辞書をひくと、thinkにも「予想する」「期待する」という意味はあるにはあるのですが、じゃあ色んな意味を持つthinkは便利なのかと言われると、それはすべてあまりにも口語的というか、ビジネス会話では意味が広すぎて逆に伝わらないし、正確性に欠け、ついでにかっこよくない。とくにメールでthinkを使っているのって日本人だけのような気がしないでもありません。

 

便利なthinkを代替できる動詞を使うクセをつける

そこでビジネス会話の具体例を考えてみると、実は飲み会での思い出話を除けば、未来のことについて語る場合がほとんどです。

「考えている」ことは、ほとんどの場合「予想している」ことであり「期待している」ことであると言っても過言ではないと思います。

よって、ビジネス会話/メールでは、thinkを使うのは極力避けて、以下の単語を使うことをクセのようにすれば、いつのまにかビジネス会話ができているような気になっていること請け合いです。

assume

意味:(仮定的に)思う

この単語は中〜上級者以上がよく使う英単語の典型で、学校ではアシュームと習ったような気がしますが、発音はアスームの方がメジャーです。ビジネスではthinkをすべてこれに置き換えても問題ないくらい万能で、かつthinkよりもアホっぽくなくていい感じです。

suppose

意味:(想定的に)思う

Thinkを使いたくなる場面で、もはや何も考えずに、半分ずつassumeとsupposeを織り交ぜて話せばなんの問題もなく、ビジネス英語を話している気分になれます。なんといってもsupposeですから、予想している感じで思っているわけで、いざとなったら、ああ、あれ、supposeしただけやからと逃げをはることもできる便利な単語です。

しかしこのアスーム/サポーズ用法は、あまたあるビジネス英語系サイトでは定番になっているような気もするので、ここではとっておきの便利、かつ、これを使えば、お、この人英語できるな、と思われる単語を紹介します。以下です。

envisage

意味:(未来のことを心に描く感じで)思う

エンヴィセイジ。これを使っている日本人はほとんどいません。未来のことを心に描くという意味ですが、ビジネス会話においてこういう意味合いを持たせて話す機会は多いと思います。例えば「本件どういう計画を考えているか教えろ」みたいな場合、"Let us know the plan you are envisaging."などのように使います。これも考えているの一種ですが、thinkとは異なり、未来のことであり、かつ、相手の持つ具体的なイメージを訊き出そうという意図も含めることができる便利な単語です。

ほかにも色々あると思いますが、まずはこの3つくらいをthinkの代わりにクセになるように使えばそれっぽくなるのでおすすめです。

番外編

もうひとつ、口語的であり、ちょっとした会話で使うとそれっぽい単語として以下があります。

bet

意味:(確信的に)思う

 betは「賭ける」という意味ですが、転じて、確信して思うという風に使われます。I bet you know.みたいな感じで。

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