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いい感じのビジネス英語(番外編1):飛行機内でものをもらうときの表現

今回はビジネス英語ではない飛行機関連の小ネタです。

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かなり浸透している万能フレーズ「Can I have〜?」

英語で、なんか欲しいときは、Can I have〜? を使えばほとんどの場合間に合うということで、これは色んな初級英語講座で紹介されているはずです。モノじゃなくても、名前を訊きたいときでも、Can I have your name?  でオーケーです。

ちなみに、動詞を変えればまさに万能で、日常会話はほぼこれだけでなんとかなります。ここ座っていいですか? もCan I take this sheet? で通じます。質問いいですか? はCan I ask you a question?

おまけに、欲しいときだけでなく、誰かにコーヒーをすすめるときでさえ、Can I get you a cup of coffee?  でいけます(直訳:あなたにコーヒーをゲットしてよい?/意訳:コーヒーいかがですか?)。映画のバーとかのシーンで、男性が女性に、Can I buy you a drink? というのをよく聞きますね。会社の同僚にもCan I 〜?を万能フレーズとして推薦しています。

しかしこれあまりにも海外で仕事する日本人に浸透しすぎており、飛行機の中で、スチュワーデスから水をもらうときに、Can I have (a cup of) water?とお願いするのは良いのですが、Fish or Chicken? と訊かれてもCan I have fish? とか言うのは、どっちかやるけどどっちがいい? と言われているのに、直訳的には魚もらってもいいか? と言っており、質問に質問を返すようで、天邪鬼な私にとっては若干無粋に感じてしまい、そこはFish please.でええやんとなり、ひいては、なにか欲しいときに、Can I haveと異なる表現を使いたくなります。

 

日本人には冷淡な印象だがシンプルな表現

そこでオススメは、Bring me water.(水持って来て)です。

ちょっと冷淡な感じで言うと通っぽくなります。冷淡になりきれない気分の場合は、Could you kindly bring me water? とか言うといい感じです。pleaseの代わりに、やや古風な響きのあるkindlyを使うのがミソで、Could you〜という丁寧な表現と相まって、英語ができて教養もあるビジネスマンでなくても、そうであるかもしれないことをスチュワーデスさんに期待してもらえるかもしれないという希望を持てます。 

ちなみに、このBring me water.というややぶっきらぼうな言い方ですが、以前たまたまビジネスクラスに乗った際、立ちながらカバンの中から文庫本やらイヤホンやら耳栓やら点鼻薬やらボラギノールやらを取り出そうとしていたところ、通路を挟んで隣りの席に座っていた、ブロンドヘアを短く刈り込んだ長身細身の白人で、その一目で高級とわかる私が似合わないグレースーツの繊維の光沢や、長い指に挟んだファイナンシャルタイムズかなんかをスラスラ読んで軽やかにページをめくる、その私には真似できない余裕感が、多分JPモルガンとかそんなとこに勤めていそうな雰囲気を残念ながら嫌味なく演出し、更に、長い足を決してどこにもぶつけたりしない完璧な軌道で組み替える動作によって、エリート臭を鼻炎気味の私にもわかる濃度で周囲に撒き散らかすビジネスマンが、美人のスチュワーデスに対して、無関心なまなざしで、ほとんど冷酷とも言える貴族的顔つきで、早口だが聞き間違えようのない正確無比な発音で、"Bring me water."と言った瞬間が、後に私の脳裏にフラッシュバックする程、強烈な印象に残ったことがありました(なぜかはわかりません)。それを聞いた私はその後、座席にえっこらせと座り込み、滅多に乗れないビジネスクラスに心躍らせながら、リクライニングを20回以上、上下に前後に微調整しながら、ケツと背中と頭のベストポジションを探りつつ、あとで無慈悲にもBring me wine.言うたろ。Red or white? て訊かれたらAh... today I feel like... ah... prefer white.とか余裕こいて言うたろ、と心の中でほくそ笑んで以降、よく使う表現となりました。どうでもいいですけど。

というわけで、飛行機内でなにかもらいたいときは、

Can I have 〜

Bring me 〜

Let me have 〜

の3つを適宜使いわければだいたい良いと思います。

お腹が空いててピーナッツがもっと欲しい時

ちなみに、LCCでない飛行機のエコノミー席に乗ると、最初にカップに入れた飲み物と小袋に入ったピーナッツ類を一つくれることがよくありますが、このピーナッツ類は、お腹が空いている時に2つか3つくらい要求してもたいてい気ぃ良くくれます(それ以上頼むとさすがに迷惑がられるかもしれませんが)。そんな場合は、Can I have one more? と多くの日本人ビジネスマンはよく言いますが、Can I have another one? の方がスマートと言えましょう。コーヒーやビールのおかわりanother coffeeanother beerです。

waterの発音についての付言

これよくアメリカ人が、ワラッっていうのが当たり前になっていて日本式"ウォーター"はアメリカでは通じにくい為、気恥ずかしさを感じながら、藁っ!とか言ってた時代が私にもありました。世間の英語講座なんかでも、ワラと発音しているのをよく聞きます。しかし実際はウォートゥアくらいで十分通じますし、特にアジアの国々では日本式ウォーターでも通じることは多いです(但し、Tの発音はちょっとそれっぽく)。日本人は、ウォラッ?!とか無理して言わずに、堂々とウォーターと言う方がクールだと思います。でもコーヒーは、コフィーがベターです。ビールはビアです。ワインはワインです。日本酒はサキとか言われますがサケで通しましょう。

 

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