シンガポールでは、大きなレコード屋さんをぜんぜん見かけません。同僚のシンガポール人によると、タワレコやHMVみたいな店は数年前に軒並み撤退したとのこと。
理由は、みんな音楽はダウンロードして聴くようになって、CDが売れなくなったためということです。また、コンサートの数も少ない。というのも、まずハコ代が高すぎて、超大物ミュージシャンしか採算が取れない(マイナーなアーティストは来ない)。加えて、そんなコンサートのチケットも、200ドルなどと極めて高額になり、学生等の若者はほとんど行けないそうです(U2のコンサートにはシンガポールに駐在しているおっさん欧米人しか行かんよ、と笑ってました)。
こういう状況なので、CDが売れないのはダウンロードのせいだけじゃなくて、若者がいろんな音楽に触れる機会が少ないせいな気もします。
というわけで、CD shop/Record store等で検索して、まずはタワレコ等の大型店舗が撤退したあと唯一残ってるっぽいチェーン店である「THAT CD SHOP」に行ってきました。といってもGoogle Mapによると、いろんな店舗が「閉業」となっており、いまは2店舗(?)しかない模様。
THAT CD SHOP
今回行ったのは、THAT CD SHOP@マリーナ・ベイ ショッピングモールです。
はい、30秒で回れ右して帰りました。
コンセプト不明、並べ方不明(ジャンルどころか、A to Zのインデックスもない)、おまけにCDを横にして積み上げるという売る気ナッシングなディスプレイ方法。なぜかCDのすぐ横にスイーツ売り場。そりゃつぶれていきますわ。客は誰もいませんでした。真ん中に高級ステレオがでーんと置いてあって、奥にはワイングラスとソファ。飲みながら試聴できるような感じでしたが、二度と行きません。
しかし、これにめげずにもう一軒行ったレコード屋は予想以上に良かったのでまた次回紹介します。