先日発売されたニューアルバム『Last Signs of Speed』も素晴らしかった、ニューヨークの現代アーティスト(パーカッショニスト兼画家)、Eli Keszler氏(発音はイーライ・ケスラー?)が、遂に初来日するとのニュースを発見。「よっしゃ、今度これに合わせて日本帰国したろ!」とか思って見たら、来週ですやん。。。そんなん無理。悲しい。
2016年11月に発売されたアルバム『Last Signs of Speed』も凄いです
聴けば部屋になんとも不穏な空気漂うサウンドスケープが楽しめます。前作『Catching Net』の暴力的なノイジーさは少し影を潜め、今作は、よりライブ感のあるフリージャズといっても良いようなアルバムとなっています。
1曲目などは、パーカッションがプリミティブなリズムを刻み、呪術的な印象もあるのですが、かと言ってあまりどろどろしすぎずに都会的なクールネスも保持したまま、黙々と演奏する感じがとても渋いです。
Eli Keszler氏本人によるジャケット絵のように、全編通してのダークな雰囲気の中に、もはやEli Keszler節といっても差し支えない、毒蛇に飲まれた雲雀の舌のように震える高速パーカッションが、どこかユーモアな印象を添え、暗いけど陰鬱になりすぎない=聴いていてもあまり疲れない、心地よいノイズ/フリージャズというか、ジャンル分けも意味をなさない、非常にオリジナリティの高い音楽。つまり最高です。
それにしても生で観たい。上記記事によると、香港でレコーディングしてから日本に寄るとのこと。シンガポールにも寄ってくれ~。