あけましておめでとうございます。
シンガポールは旧正月、いわゆるチャイニーズ・ニュー・イヤーが正月ムード/休日の本番です。よってこの度の正月も、(蒸し暑いままだし)普通の週末とほとんど変わらない雰囲気なんですが、大晦日、元旦、二日と、短いながらも珍しく三連休を取れたので喜んでいたら、親父があろうことかやめとけばいいのに一人でシンガポールまでやってきて、この貴重な三日間に観光案内させられるという罰ゲーム状態に陥りました。ただ、ここぞとばかりにベタベタのコースを観光してみたので、参考までにここに記録。
12月31日:Gardens by the Bay(ガーデン・バイ・ザ・ベイ)
親父は深夜便でやってきたので午前中は休憩。午後からまずは最もベタなマリーナ・ベイ・サンズ&ガーデン・バイ・ザ・ベイに。電車で行く場合は、ダウンタウンライン(青色の線)の「Bay Front」駅が最寄りです。「Marina Bay」という駅もあるのですが、それは実はマリーナ側(海の方)にあって、いわゆる観光地のマリーナ・ベイ・サンズ(ホテル&カジノ)からは遠いのでご注意を(紛らわしい・・・)。
ガンダムに出てきたコロニーを連想するような建物の中に作られた人口の滝。上の写真右側の緑の山みたいなところにエレベーターで登って、周りの空中回廊を歩かされます。ひたすら人工的で「でかいなー。よーつくったなー」くらいしか感想浮かばず。
一応「植物園」ということなのですが、植物の見せ方がいまいちで、観光客もほとんど植物を見ずに、珍奇な「建築物」だけ見てるという感じ。上は「Lost World」とかいうテーマ庭園。未来風な建築物と植物の融合ということで、ロジャー・ディーン的な世界観が見られるものかと期待していたのですが、人も多いし、作りもの臭が強すぎていまいちでした。完全に余談ですが、滋賀県信楽にあるMIHO MUSEUMは実にロジャー・ディーン的な景色が楽しめるのでおすすめです。
このなんとかツリーという人口の木は、100年くらい先に、緑で覆い尽くされる予定だそうです。ちなみにあまり知られていませんが、この人口の木の内のひとつは、実は焼却炉の煙突になっているそうです(たぶん園内の剪定ゴミ等を燃やして熱回収している)。
ガーデン・バイ・ザ・ベイで歩き疲れたので、直結しているマリーナベイサンズのショッピングモールまで行って、上写真のエスカレータの下に写っている人口運河上のTWG(紅茶屋)カフェでおのぼりさん様に休憩。ケーキは見た目豪華な割に意外に安い(1000円くらい)のでおすすめです。お茶の種類はめちゃくちゃあって玄米茶まであります。
この後、とくに買いたいものもないので、某氏の家の忘年会にお邪魔して、マリーナベイの大晦日の花火をマンションの窓から楽しもうと画策したのですが、17年や21年ものの高級ウィスキーを調子に乗って飲みまくっていたら0時前に爆睡してしまい、花火を見逃しました。でも年越しそばは食べれたので由。
1月1日:シンガポール国立博物館&国立美術館、ラッフルズホテル
泥酔して知らぬまに年が開けた元日、これまたベタに国立博物館へ。シンガポールの歴史の真面目な展示をじっくり見ようと思ったのに常設展は実に中途半端な展示。
歴史博物館かと思ったのに、歴史関係の展示は少なく、なぜか現代アートの特別展が複数併設されており、それぞれはおもしろいのもあったけれども(空中に浮かぶ鍋)、全体的には中途半端な印象。このあと特別展『Artist and Empire』を目当てにNational Gallery Singaporeへ。この特別展は良かった。ちなみに、元日は両方とも入場料無料。
あと適当にラッフルズホテルあたりを散策。
1月2日:動物園、スルタンモスク、マーライオン、フラトンホテル、オーチャード・ロード、観覧車
2日は午前中から一路動物園へ。シンガポールの動物園は、檻がなくて自然な感じを演出しています。たしかに元のジャングルを利用した構造は日本の動物園にはないワイルド感があってよいです。ただ、檻が少ないので単純にライオンやキリンの大型動物が遠いのは残念(和歌山アドベンチャーワールドを見習うべき)。ただし、オオコウモリは超間近で見られて感動。
コウモリの横にいた小さい猿。
動物園で昼飯食ったあとは、アラブストリートへ。スルタンモスクを見て、
マーライオンを見るという鉄板コース。
さらにこのあと、マーライオン公園の道路を挟んで対面にある(地下通路で行ける)、格式高いフラトンホテルのラウンジで休憩。
上写真のアフタヌーンティーセット(二人前)は、驚きの49ドル+GST7%+サービス税10%×2=115ドル(9,200円)! これにスコーンが2つ付いて、吐きそうなくらい腹がいっぱいになります。
このあと、オーチャード・ロードのショッピングセンターでなにを買うでもなく時間をつぶし、暗くなってきたところで、観覧車『Singapore Flyer』へ。
一人33ドル(約2,500円)もします。シャンパンを注文してゴンドラを一基独占したり、なかで食事をすることもできます。高いけど。
1周30分ほど。綺麗な夜景を楽しめます。
こんなところで3日間の観光は終了。フラトンホテルのスイーツで腹いっぱいになったので、ざるうどんだけ食って帰りました。
おしまい。