こちらの新聞記事で紹介されていたレコード屋『The Analog Vault』に行ってきました。
事前にウェブサイトをチェックしたところ、品揃えのジャンルは、ジャズ、エレクトロニカ、ヒップホップということで期待していました。
また、FAQページにサービス内容として「Purchase of second-hand vinyl record collections」とあったので、シンガポールはレコードがやたらと高いのでもしかしたら売ったら結構な金になるんじゃないかと思い、試しに10枚ほど持っていってみました。
場所は、コンサートやオペラ会場、エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ(Esplanade - Theatres on the Bay)の中の2階です。
その見た目から「ドリアン」と呼ばれている近未来風デザインの大きなトゲトゲのドーム状の建物で、このレコード屋のほかにも、アート系の雑貨屋などがあり、コンサートに行くのでなくても、気の利いたシンガポールみやげを買うのに良い場所かもしれません。
店の中はこんな感じ。
個人の趣味的な観点から言うと、いままでシンガポールで訪問したレコード屋の中でベストな品揃えでした。とくにジャズが充実しています。
とは言っても、いわゆる名盤と新譜がちょっとあるという程度で、日本のジャズ専門店のように、ここに来たらアーリージャズから現代ジャズまで勉強できる素材が揃っているというものではありません。
新品レコードがだいたい39ドル(約3,200円)とか45ドル(3,600円)くらい。
中古は帯(Obi)付きの日本盤が目立ち、ものによりますが大体新品よりも高めの値段が付いたものが多かったです(仕入れ先は日本の中古レコード屋か)。
ジャズ以外のエレクトロニカやヒップホップは申し訳程度という品揃えでしたが、話題のリイシュー作品などはちゃんと仕入れている感じ。
高いし(いま貯蓄モードなので)何も買いませんでしたが、やたらと愛想の良い店員の兄ちゃんに聞いたところ、ECMレコードの新作は定期的に入荷しているようで、これは再訪決定です(私の昨年のベスト・アルバムのひとつ『Mark Turner / Temporary Kings」もありました)。
で、店員さんによると「レコードの買い取りはやってない」とのこと。あのウェブサイトの表記は一体・・・、ということで訊いたら、姉妹店の「White Label」(オーナーが共同出資している模様)では買い取りをしている、とのこと。
あっそう、なんて言いながら、店をあとにすると、外からなにやら音楽が聞こえる。
外に出てみると、シンガポール人と思しき若い兄ちゃん4人組が無料の音楽ステージでリハーサルをやっていました。音楽はTortoiseというか、もうちょっと明るいPeleを思い出させるような、ポストロック風味でかっこよし。
しかし本番は今夜。ひとりでまたこんなとこに来るのも嫌なので、チャイナタウンにあるという、White Labelに足を伸ばすことにしました(つづく)。
The Analog Vault
住所:#02-10, Esplanade Mall, 8 Raffles Avenue, Singapore 039802
営業時間:午後1時~午後9時
Pele performs 'Nude Beach. Pinhole Camera'
なつかしいなーしかし老けたなー、と思ったらこのアルバムももう20年近く前か。なんかいまだに妙に心に残っているアルバム。