マテリアライズド

ビジネス英語、シンガポール、好きな音楽、時計、読んだ本など

MENU

いい感じのビジネス英語(27):「納期」と「納入までにかかる時間」の英語表現あれこれ

あけましておめでとうございます。

年末から新年にかけて、初めてタイのプーケットに行ってきました。

離島のビーチでシュノーケリングして大量の毒ウニにびびったり、象に乗ったり、ホテルのプールサイドでボケっとしてたら日焼けというかヤケドしたりと、典型的なヴァケイションを楽しんでみました。

プーケットは、シンガポールからは1時間半のフライトなので気軽な旅行先ですが、正直プーケット島の有名なビーチの海は、あんまり綺麗じゃなかったです。あれなら沖縄の方が綺麗だと思います。下の写真はプーケット島の南端から船で10分くらいの島でここは結構きれかった。

f:id:yskta:20181231131745j:plain

さて、今年一本目の本ブログ・メインコンテンツである本シリースでは、仕事でよく使う「納期」のいろいろな言い方を紹介します。

(新年にあたり最初の頃の記事を読み返してみたら、割と小ネタ的なものが多かったので、今年はそういう軽めの記事を増やしていきたいと思います)。

 

日本語の「納期」には二通りの意味がある?!

日本語で「納期」というと、使われる文脈によって、「納品の期限日」という意味と、「納入されるまでにかかる時間」という意味の二つの意味があるように思われます。

というか本来、納期とは前者の意味のはずなのですが、「納期いつ?」と「納期どんくらい?」という日本語表現が多くのビジネス現場では罷り通っております少なくとも私の働く会社ではそうです。

それぞれ「納品期日」と「納入期間(?)」の違いかと思うのですが、社会人になりたての頃はこの違いがいまいちわかっていなかったことが思い出されます。

英語では、この違いは明確に異なる表現があります。

よって、何か注文する前に、納品までどれくらいかかるか知りたいときに、「納期」を聞こうと思って、辞書で調べると最初に出てくる「delivery date」を使ってしまうと、意味が通じなくなるので注意が必要です。

というわけで、「納品期日」と「納入期間」の以下にいくつか紹介します。

納入期日/納入予定日/完成期日

delivery date(納入期日/納品日)

納入期日/納品日/納品期限は、ほぼこれでOK。

estimated delivery date(納品予定日)

納入できる日が確定しない場合は「estimated」とか「expected」を前に付ける。

due date(期日)

これも「納入期日」で使われることがありますが、もっと広いニュアンスで、「支払期日」とか、モノの発送を伴わない「締切日」的な意味合い。

payment due(支払期日)

支払期日は「due date」、もしくはこれ。

This is due on Friday.

この「due」というたった3文字の単語は結構おもしろくて色んな意味があります。

日本語にはない、いかにも英語的な単語で、「支払うことになっている」とか「~することになっている」という意味になります。よって、上の文章の意味は、「これは金曜日までに支払わなアカン」とか、「これ金曜までに終わらせんとヤバイ」といったように、文脈に応じた意味に変化します。

in due course

脱線しますが、これはよく使う「追ってやります」「またあとでちゃんとやります」的な意味になります(以前どっかで書いた記憶・・・)。

(scheduled) completion date

モノが大きい建設工事などの場合の納入期日は、「delivery date」も使えますが、「completion date」(完工日)の方が通りが良いでしょう。

ちなみに、建設工事の場合、納入(引渡し)することを「delivery」、または「handover」と言いますが、買い手側から見て検収すること(引渡しを受けること)を「taking over」と言います(takeoverで買収という意味にもなる)。

日本語では引渡しを受ける側も「引渡日」という言葉を使いますので、これも「納期」と同様、「引渡」というよく使う日本語を単純に英訳するとおかしなことになる一例と言えます。

deadline

これも「納品期限」という意味で使えますが、どちらかと言うと締切日に近いでしょうか。「dead」という言葉があるので、社内で期日を言うときなどに用い、あまり見積依頼書や請求書などの書類に記載する期日としては使われません。

 

発注から納品までに要する時間

Lead time(納入までにかかる時間)

モノが手に入るのにどれくらいかかるか知りたいときは、「lead time」を使えばOKです。

「リードタイム」は日本語になっていますが、和製英語でもなく、少なくともシンガポールでは普通に通じますし、よく使われています。

Turnaround time(提出準備できるまでにかかる時間)

これは「lead time」ほどは使われませんが、覚えておいた方が良いです。

辞書を引くと「応答時間」などの訳語が出てきますが、モノ以外のなにか情報的なもの、例えば会社の信用情報などを依頼してから納品されるまでの所要時間などに使われるように感じます。

Copyright © MATERIALIZED All Rights Reserved.