先日、昼ご飯を食べに外を歩いていて気づいたのですが、ヤシの木の根っこってめちゃくちゃきもいですね。
幹の下の方の樹皮がパカっと割れて、狭い出口から我先にと一斉に飛び出してきたミミズの大群みたいな根が、大量に溢れ出していました。赤茶色の方を恐る恐る触ってみたところ、思ったよりカチカチでほっとしました。
そんなことはさておき、今回は会話で憶えておくと便利な表現をひとつだけ紹介します。
ネイティブ・スピーカーの会話に頻出するつなぎ言葉
ビジネス会話の最中には、割と強めになにかを言い切ったあとに「まぁそうは言っても」というように、前に言ったこととはちょっと反対、もしくは意味合いを弱めたようなことをよく言います。
恐れながら貴社の製品は予算オーバーでした。そうは言っても、私は本当に良い機械だと思います。
なんとか4月中に見積を出してください。とは言うものの、お客さんも3月中に仕様を確定してくれるかわかりませんが。
みたいな感じです。
そんな「とは言うものの」というような意味合いを出したい場合、受験英語でしか英語に触れていない日本人ビジネスマンは、ちょっと考えつつ、「despite what I have been said」みたいな堅苦しい表現をひねり出してしまい、会話のテンポが遅れてしまいがちです。
そんなときに便利な表現が、
「Having said that ~」です。
これだけで、「そうは言っても」という意味になります。
さらに、「ていうか」的な軽い感じで、日常会話の中でも使うことができるので、文章のつなぎで、「I mean ~」を連発して恥ずかしい感じになるより、いい感じです。
上の日本語例文を英語にするとこんな感じ。
恐れながら貴社の提案価格は予算オーバーでした。そうは言っても、私は本当に良い機械だと思います。
Afraid to say but your proposed price is exceeding our budget. Having said that, I think it is a really good one.
なんとか4月中に見積を出してください。とは言うものの、お客さんも全然仕様も3月中に仕様確定してくれるかわかりませんが。
We request you to submit your offer within April. Having said that, I'm not sure if our client itself would fix the specifications by end March.
昭和団塊ジュニア世代風に言えば、「然は然り乍ら(さはさりながら)」と言ったところでしょうか。
「さはさりながら」に近づけたければ、「Having said that, however ~」というような使い方もできると思います。
個人的な感覚かもしれませんが、シンガポール人はこれをよく使います。
あまり使ったことがないという方は、会話の中に織り交ぜれば、ちょっと英会話ができるひとっぽい印象を相手に与えることができること請け合いです。
よくある余談
「Have」のing形はあんまり使わないと思いますが、シンガポールでは、やたらと使うし、やたらと聞こえます。
それは、「店内ですか、お持ち帰りですか」の「店内ですか」が「Having here?」だからです。これはシングリッシュなのでしょうか。
シンガポールでは「Having here or take away?」です。
アメリカでは「For here or to go?」。
イギリスでは、、、忘れました。
ちなみに「店内で」は、「Eat in」とか「Will dine in」とも言います。