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いい感じのビジネス英語(33):仕事で使う「説得」は「Persuade」ではなく「Convince」を使うべき理由

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昨日、日本の新元号が発表されたことで、ネット英語辞典『Weblio』でも、単語検索ランキングに「元号」とか「令」が上がってきていました。

しかしこのようなレアな機会に憶えておくべきは、「元号」や「令」よりも、「退位する」という意味を持つ「abdicate」なんていうマニアックな単語でしょう。

こちらシンガポールでも、割と新聞やなんかで、新元号「令和」の発表は報じられているため、話のネタとして「His Majesty the emperor of Japan is going to abdicate the throne on coming 30 April.」(日本の天皇陛下は、来る4月30日に退位されるご予定です)なんてかっこつけて言えるようにしておくと、いい感じです。

 

「Persuade」と「Convince」の意味の違い

さて、今回はビジネスでもよく使う「説得する」についてのややこしめの話です。

ある新商品をお客さんに説明して、買ってもらえるよう促すことは「説得」と言えますし、ある新製品Aが既存商品Bよりも優れていることをわかってもらうことも「説得」と言えます。

英語初級者は「説得」というと、とにもかくにも「persuade」を使いがちです。高校で習う単語です。

もうひとつの「説得」を意味する単語「convince」も高校単語なのですが、たぶん「persuade」の方を先に習うので、省エネ第一の脳は、後からやって来た「convince」を記憶の奥底に放置して、「persuade」だけがパッと思い出せるという方は多いように思います(そういう私もそうでした)

実は冒頭に挙げた、2つの文例における「説得」は、前者が「persuade」、後者が「convince」として、使い分けないといけません。

He persuaded his client to buy the new product.

He should convince his client the new Product A is superior to the existing Product B.

違いはおわかりでしょうか。

前者は「買うという"行動"を促して」おり、後者は「AがBより優れるという"事実"を信じ込ませている」だけで、その後の買うという"行動"はとくに促していません。

行動を促すように説得するのが「persuade」、ある事実をわからせる/納得させることが「convince」ということです。

この使い分けは、英語ネイティブの外国人でも混同しているひとが多いようです。

「Convince」を使うべき理由

But! However!!
Notwithstanding the above!!!

なんともややこしいことに、「persuade」は、例えば購入を促すよう説得したはいいものの、まだ説得している途中やねん的なニュアンスがあり、必ずしも購入を決めさせてはいません。

「彼をpersuadeしました、それで彼はacceptしました」とか、もっと言えば「彼をconvinceするためにpersuadeしました、と言わないといけないような意味合いです。

一方の「convince」は、語源に「征する」という意味があるように、決定的です。事実を認めさせる、というような強いニュアンスを含みます(invincible[無敵]、victory[勝利]等も同じ語源)。

よって、いまでは(アメリカから?)、行動を促すときでも「convince」を使ってええやん、そっちの方がわかりやすいやんということに、すっかりなっております。

convince」だけで「説明してある行動を決断させる」という二重の意味を持たせているということですね。

その証拠に、Googleで「persuade to buy」で検索してみると、トップに躍り出る文章は、「6 Ways to Convince Customers to Buy」でした。

これを日本語に訳すと、「顧客に購入を説得する6つの方法」=「顧客に購入を決めさせる6つの方法」ということになって、「convince」の方が「persuade」よりも、省エネというか便利な単語ということになります。

というわけで、上でぐだぐだ書きましたが、話す相手がガチガチのクイーンズ・イングリッシュを喋る英国マダムなら考えようですが、普段のビジネス会話においては「営業的な説得」という意味で使うことが多いので、「説得」には「convince」を使ってしまったほうが、通りが良いと思います。

実際、普段の会話でも、「convince to do something」はやたらと使われています。

「はいはい、わかりやしたよ、ちゃんとやっときますんで」というように同僚に冗談ぽく返事するニュアンスも、「OKOK, I'm fully convinced. I shall do this and that.」なんて言うことで醸し出すことができます。

というわけで、説得すると言いたいときは、「persuade」の使用一辺倒をやめて、「convince」を使えるようにすると、英会話がよりいい感じになるという紹介でした。

ちなみに、上記の検索結果を下にスクロールしていくと「How to Persuade a Customer to Buy your Products」と「How to Convince Someone to Buy Something」という表現の両方が出てきました。

ちなみにちなみに、「persuade」の形容詞「persuasive」(説得力がある)は結構使えるので憶えておくと良いです。「convince」の形容詞「convincible」(説得できる)はあんまり使わないと思います。

 

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