6月2日以降、マイルド都市封鎖は段階的解除へ
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はシンガポールにスタック(stuck)状態で、4月末からGWに合わせて一時帰国する計画も当然中止、一人寂しく在宅勤務を続けています。
シンガポールは、Essential Service Providers(電気・水道・ガス・ごみ処理、医療関係、運輸、食料品店など)以外は、4月7日以降、強制的に事務所が封鎖されています(スーパーには行けるというややマイルドな都市封鎖で、Circuit Breakerと呼ばれる)。
5月以降、主に建設ワーカーの住む寮内で感染がかなり広がったとはいえ、寮内や隔離施設内でウィルス拡大はある程度コントロールできているとし、シンガポール人などの感染確認者数は毎日数名になってきたことを受け、Circuit Breakerを段階的に解除、6月2日以降はほとんどの業種で業務再開可能と発表されました。
しかし、えげつないことに、スーパーマーケットには毎日結構な人がいるのに、食料品以外の小売店はまだ開店できないことになっています。
▽6月2日から再開オーケー業種リスト
https://covid.gobusiness.gov.sg/guides/permittedserviceslist.pdf
※自社が該当するかどうかは右列にあるSSICコードではっきりします。SSICコードはACRA Bizfile(会社登記簿)の登録業種名称の後ろにカッコ書きされている数字です。
通常の小売店は6月2日以降、「感染が爆発的に増えなければ6月末を待たずに再開可能とするかも」とされています。
しかし、人生に潤いを与えるところの映画館、コンサートホール、クラブ、飲み屋、カラオケ、マッサージ店が営業再開できるのはさらに先で、どうやらなんかして完全に終息するかワクチンが開発されるまでは(来年以降?!)再開できなさそうな雰囲気が漂い始めています。
マッサージはあかんのに鍼灸は5月12日からオーケーになっているのが、うーん、この野郎マジか、という感じです。
なかでも映画を観に行けないのはつらいし、何回か本ブログでも紹介したシンガポールの良心、マイナー映画や過去の名作を上映してくれる映画館「The Projector」が心配です。飲み屋のママさん達も心配です。
こうなってくると、新型コロナ終息以降の「New Normal」や「Safe Nation」などという標語に対しては、「なくても死なんやろ」(答えはYes)が、「なくてもええやろ」(答えはNo!)に知らぬ間にすり替えられていきはしないかと不安になってきます。
と思ったらアート業界にも結構な支援はされているようでした。
▽National Arts Council, Singapore
https://www.nac.gov.sg/whatwedo/support/sustaining-the-arts-during-covid-19/acrp.html
実際、民間企業に対する給与補助施策は今年度予算にもとからあったのですが、新型コロナ対策の補正予算で上乗せがされ、昨年10月以降のグロス給与(賞与除く)ベースで、月給の25%/人(最大$4,600まで)相当額が、今年の4月から10月にかけて、3回+1回(補正追加分)に分けて、何も申請しなくても自動で会社の銀行口座に政府から支払われます。これは素晴らしい。
航空業界の場合は同75%です。個人的にはただでさえ貧弱なシンガポールのアート業界は、25%じゃなくて75%にしてほしいところです。あ、ちなみにカラオケは「Performing Arts」です。
しかしこの給与補助は、CPF(年金)を払っているシンガポール人やPR(永住権保持者)への支払給与のみが対象で、私のような就労ビザ保持者の給料は対象ではありません。しかしそうしたひとたちにも、個人所得税の申告期限が、5月末にいつの間にか自動で延長されていました(3月に申告したにもかかわらず)。
延長されても税金を減らしてくれるということはないようで、さっさと払ってすっきりしたいのに、税額確定をまだかまだかと待っています。たぶん5月末にやっと決まる。
シンガポールは、所得税が毎月源泉徴収されず、翌年に申告して4〜5月頃に1年分を一括で払うか、利息なしの分割(12ヶ月)で払います。
去年はじめて分割払いにしてみたら、税務署(IRAS)のシステムと銀行(DBS)のシステムがオンラインで直結していて、一瞬で分割払いにできてすげーと思いつつ、一年も払い続けてうげーとなったので、今年は耳を揃えて一括で払いたいところです。
在宅勤務中、鍋でご飯炊いたほうがおいしいことに気づく
在宅勤務になると、否応無しに自炊が増えました。
料理のレパートリーはほとんど増えていませんが、3〜4年前に2,500円くらいで買った超安物の炊飯器が最近、スイッチを入れてしばらくすると、蓋の上の蒸気逃しから、ご飯の汁をぶくぶくとゲロのように吐き出しくさって炊けなくなりました。
そこで鍋でやってみたら、めちゃくちゃうまいやないですか。
最初にじゅうぶん、米に水を吸わせるという過程が必ず必要ですが、試行錯誤を繰り返し、今ではIHコンロでもだいぶうまく炊けるようになりました。炊飯器まじでいらん家電になった。
最初は10段階の5で、12分、ぶくぶく言うてから2にして5分、1にして3分、消して5分蒸らす。これがいまのところうちのIHコンロの黄金パターン。
すべての事務所で入退出管理システムの導入が必要
現在、スーパーに入るときと出るときには毎回、NRIC(国民登録番号証)もしくはFINカード(外国人居住者登録証)もしくは運転免許証のバーコードを読み取られます。誰がいつどこにいたかを把握するためです。
それが6月2日以降、規模を問わないすべての事務所でも同様のシステムを導入しないといけなくなりました。
「SafeEntry」という政府機関開発の入退出管理システムを無料で利用でき、たしかに使い方はかんたんで、容易に感染者の接触者をトレースできるというのはわかりますが、こういうのはいまだけにしてほしいところです。うちの事務所なんてほとんど来客ないのに。
なお、SafeEntryで生成されたQRコードは、普通のバーコードリーダーで読まずに、SingPassアプリにこのほど実装されたSafeEntry用のリーダーで読むことで、名前や番号の入力を省くことができます。
また、そもそもQRコードを読まなくても、GPSからの位置情報をもとにSingPassアプリ上に、近くの店・事務所の名前がずらっと表示されるので、それを選ぶだけでもチェックインできます。出たときは、チェックアウトを忘れずに。
さらに、6月2日以降、会社に行っても良いとはいっても、どこに住む誰がどういう目的で事務所で仕事するのかを、GoBusinessとかいうポータルから報告しないといけないそうです。年配の人は必ず在宅勤務を継続せざるをえなくなると思います。
日本=シンガポールの飛行機は6月いっぱいゼロ!
というわけで、在宅勤務中にシンガポールの個人情報保護法を熟読していたところ、6月末まで日本=シンガポール間の飛行機が一便もないことが判明しました(一番早い飛行機が関空行き7月1日の早朝便)。。。
次に日本に帰れるのはいつになるやら、でも日本に着いたらPCR検査を強制されるそうで、ただでさえ鼻の穴はでかいくせに鼻の中はアレルギー性鼻炎のせいで極度に狭い私には悶絶するほどの激痛が容易に想像され、それ往復で2回すんの? いやすぎる、いや、一旦帰ったら今度はシンガポールに戻れんくなるから大阪に戻るのはまだ様子見かなという状況です。
シンガポール政府は、現在の厳しい「出入国規制(ほぼ鎖国)は、Circuit Breakerの段階的解除とは別で検討する」としており、もしかしたら7月以降は、日本を含むアジアの国からの入国を認める(少なくともビジネス出張をする就労ビザ保持者は)ということになるかもしれません。そうならんと困る。
洗える布マスクの無料配布2回目は6月14日まで
シンガポールでは洗える布マスクを、国民と長期滞在者ひとりひとりに無料配布しています。
日本では郵便でアホみたいに配ったそうですが、こちらは一定期間中に、各地のコミュニティセンター(市民会館)などに自分で取りにいく、というシステムです。
以下のサイトで郵便番号を入力すると、最寄りの配布場所がいくつか出てきます。
▽Mask Go Where(マスク配布場所検索サイト)
https://www.maskgowhere.gov.sg/
本日(5月26日)より6月17日まで、2回目のマスク配布が行われています。
早速もらってきました。前回は忘れてたので今回が初めて。
ちなみに、自動販売機(無料)も併設されていましたが、身分証のバーコードを何度やっても読みこめず、結局体育館みたいなところでもらいました。
ちゃんとパッケージに入ってました。30回まで繰り返し洗って使えるとのこと。
しかし布マスクは初めて着けましたが結構息苦しいですね。まだ紙マスク結構余ってるので先にそちらを使うことになりそう。
中身はこんな感じ。
これを見て、念の為に履いてみようと思ったのは私だけではないはずです。
本ブログの広告収益が前年比50%減!
そんなこんなで、2月からほったらかしにしていた本ブログですが、実は検索流入がほとんどで、さらに「海外出張の持ち物リスト」に最初に来る人がその半分くらいであるため、海外出張を誰もしなくなったいま、まさにコロナ禍の煽りをもろに受け、いままで結構安定していたアクセスもこれまでになく乱高下し、先月の広告収益が前年同月比で50%減を記録してしまいました。
ついでにAmazonのアフィリエイト収入もだだ下がりで、つらいです。更新意欲を維持しづらくなります。もうちょっとSNS的な露出を増やした方がいいの禍知らん。
よって、なぜか在宅勤務で読書量が増えた私の最近読んだおすすめ本を最後に紹介しておきます。
ベルンハルトばっかりやない禍!
自らも含め下劣な腐れ外道の蔓延る現代、そして「アフターコロナの世界」を生き抜くためのバイブル!
というわけで、英語ネタは短いのを小出しにして、明日から毎日更新目指してがんばります、とそれだけ書いておきたかったのにダラダラ長くなってしまった。