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娯楽・接待の意味以外で「entertain」を使う:いい感じのビジネス英語(57)

年末に日本に帰るのが絶望的になりつつある今日この頃、シンガポール政府が、都市封鎖段階的解除の最終段階となるフェーズ3を、12月28日より開始すると発表しました。

しかし、フェーズ1が始まったあたりの頃に期待&噂されていた、「フェーズ3=ほぼ元通り」というものとは程遠く、家やレストランなどでの集会人数が最大5人から8人に増えたり、イベント等の収容人数制限緩和程度で、相変わらずバー、クラブなどのナイトライフ系は営業禁止が続きます。

シンガポール人の旅行も当然、無期限延期要請は継続です。日本とはえらい違いです。しかし、食べ物&飲み物(F&B)ライセンスを持っている、どう見てもバーな店が営業しているのは不公平に見えます。

一方で、ナイトライフ系の事業主には、業種転換をサポートする補助金を出すこともやってます。しかし、多少とも南アジア的いかがわしさ=風情の残るナイトライフ業界がさらに縮小すれば(完全に消えることは絶対にないとはいえ)、なんでもメジャー志向のシンガポールの退屈さはますますもっていや増すでしょう。

ちなみに、シンガポールに入国後の外出禁止期間(7〜14日間)を自宅で過ごせるのは、以下の国々からの入国者のみです(2020年12月15日現在。マーレシアからの食品輸送トラックなど例外はあり)。

  • 中国本土
  • 台湾
  • 香港
  • マカオ
  • 韓国
  • ベトナム
  • タイ
  • ブルネイ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • フィジー
  • スリランカ

となっており、このリストに入っていないアジアの国々を思い浮かべれば、パンデミック下で試された政府の無能さが結果として如実に表れていることがよくわかります。

「entertain/entertainment」という単語の使い方

さて、前置きが長くなりましたが、今回は、ビジネス会話で意外と便利に使える単語を簡単に紹介します。

それは「entertain」です。

1. entertainment

エンターテインメントは日本語になっており「娯楽」の意味ですが、ビジネス英会話では「接待」の意味でよく使われます。

接待伺/接待申請/接待報告書」などは「Entertainment report」と言います。

交際費」は「entertainment expenses」もしくは「social expenses」。

ちなみに、ここでいう「接待」とは「社内接待」も含み、会社が費用負担する忘年会(year-end party)なども「entertainment」です。

接待」=「entertainment」、これは割と常識で、ご存知の方も多いと思いますが、実は動詞形の「entertain」の方が割と便利なので次に紹介します。

2. entertain

こちらももちろん「接待する(もてなす)」と言う意味で使えます。

You don't need to entertain him. It's a total waste of money.

意訳:あいつ接待する必要なんかないで。金ドブに捨てるようなもんやから。

しかし、意外と便利なのが、この単語には「楽しませる」と言う意味があるために、否定形にすることで、「評価されない」と言う意味で使えます。

もっと言えば「やばいことになる」といった意味合いを婉曲的に表現するときに、「entertain」は使えます。

Frequent late entry by an individual will not be entertained by the Management.

直訳:頻繁な遅刻は経営陣によって楽しまれないでしょう

意訳:頻繁な遅刻は低評価の対象となります

こんな感じです。

これが意外と便利で、たとえば日常会話でも、「そんなことしたらやばいで」などと言いたい場合にも「It will not be entertained」というふうにシンプルに使えます。

by 以降は省略です。先生とか上司とか、警察なんかでも使えるのではないかと思います。

評価というと「evaluate」ですが、こちらの「entertain」を上記のように使うと、やや婉曲的な表現になりますので、ビジネス会話のそれっぽさが増していい感じです。

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