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2019年版『世界で最も物価の高い街ランキング』がおかしいので1位シンガポールと5位大阪をリアルに比較してみた

先日(2019年3月19日)、各メディアで『2019年版 世界で最も物価の高い街ランキング』が発表されていました。

 トップ10は以下の通り

10位 テルアビブ(イスラエル)

7位 ニューヨーク(アメリカ)

7位 コペンハーゲン(デンマーク)

7位 ソウル(韓国)

5位 大阪(日本)

5位 ジュネーブ(スイス)

4位 チューリッヒ(スイス)

1位 香港(中国)

1位 パリ(フランス)

1位 シンガポール

が、なんかおかしい。

シンガポールが1位タイは良い(いや良くないけど)としても、大阪が、世界で一番ビックマックが高いスイスのジュネーブと同じ5位とは、一体どういうことなんでありましょうか。

上の記事に「160種類の異なる分野の製品やサービス(食べ物、飲み物、衣服、賃貸料等)から選んだ400品目の価格を比較してランキングを作成」とありましたが、実感とかけ離れた結果であります。

この統計結果は「世界の企業の出張・赴任手当策定の参考に供されることを目的とする」とかぬかしてけつかりましたが、大阪が5位とか、大阪の人間からしたら迷惑極まりない結果です。東京どこいった。

 

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シンガポールは生活費高いです(実感)。

そして大阪はどう考えてもシンガポールよりだいぶ安いはずです。

というわけで、日本企業の総務部の方々の参考の一助となることを期して、リアルな数字をいくつか、以下の通り挙げてみました。

だいたいが適当に思い出して書いてるだけで、ピンきりな項目も多いですし、ツッコミどころ満載かと思いますが、あまり気にしないでください。

だいたいです。だいたい。

シンガポールと大阪の物価比較(単位:円)

項目 シンガポール 大阪
日本式ラーメン(外食) 1,200 700
日本製即席麺(5パック) 1,000 400
納豆3パック 350 100
生食OKな卵(6個) 500 200
ヒレカツ定食 2,500 1,200
カラムーチョ 320 200
日本産ネギ一束(3本) 1,000 200
日本米 5kg 2,000 1,500
吉野家の牛丼並 600 380
ビッグマックセット 600 690
レストランの肉うどん 1,100 600
レストランの普通ステーキ 3,000 1,500
接待系のスシ1人当たり 30,000 15,000
久保田萬寿 15,000 8,000
ビール6缶パック 2,300 1,200
板チョコ 200 100
タバコ 1,000 500
クリーニング代(シャツ) 500 150
アイスコーヒー(スタバ) 400 330
安いコーヒー 100 100
2LDKマンション賃貸料 240,000 120,000
カローラ 8,000,000 2,000,000
レギュラーガソリン1L 160 120
新聞購読料 2,400 4,000
映画 1,100 1,800
マッサージ1時間 4,000 3,000
携帯電話&4GBデータ 2,400 6,000
家庭用光ファイバー 3,200 5,500
電車一駅分の運賃 65 200
バス一区間の運賃 65 230
タクシー初乗り料金 250 680
高速料金 0 1,000
都心の駐車場(1時間) 300 1,200
合計 8,317,150 2,175,460
平均値 268,295 70,176
中間値 1,000 690

以上(光熱費ははっきり思い出せないが総合すると同じくらいか)

めんどくさがりのおっさんには厳しいシンガポール

こうやって適当にリストアップしてみると、これ結局、シンガポールに来て、日本でしていたのと同じような生活(フツーの食生活!)をしようとすると、めちゃくちゃコストが高くなるという結論に立ち至ります。

シンガポールは小さい国で、ほぼすべてを輸入に頼っているので当然かもしれません(関税は一部例外を除いてほぼないんですけどね)

たしかに、普段の食料品の買い物を、成城石井的な輸入食品ス―パーみたいなとこで調子乗って買ってたら、生活費がめちゃくちゃ高くつくのは、大阪でも同様でしょう。

ただ、シンガポールのローカル・フードばっかり毎日食ってたら、いつか体壊す、というか精神的にも結構辛いものがあります。油っこいのん多いし。

たまにはフラッと仕事帰りにとんかつ定食くらい食べたいものですが(油っぽいけど)、ビール1杯頼んだらそれだけで3,000円を超えてくるのは結構きつい。

あと、日本式の居酒屋なんかに行こうものなら、日本で軽く飲みに行く値段の2倍くらいはすぐに行きます。

さらにこれは切実な問題ですが、クリーング代がなぜか猛烈に高いので、毎週ワイシャツをクリーニングに出すなんてことはアホらしくてできず、私は自分でアイロンをかけています。街のクリーニング屋でシャツ1枚500円くらいですが、シンガポールのホテルで頼むと、シャツ1枚800円くらいします。アホか。

というわけで、料理もまともにできない、めんどくさがりの日本人サラリーマンのおっさんがシンガポールに赴任して、日本と同じような環境で生活しようとすると、それはもうコストはめちゃくちゃ高くなるが、安く抑えようとしたらできる、だがそれができない、でけへんのや、、、というおっさんの悲哀が明るみに出された比較結果でした。

 

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