マテリアライズド

ビジネス英語、シンガポール、好きな音楽、時計、読んだ本など

MENU

紳士的に「嫌い」と言いたい時に便利なフレーズ:いい感じのビジネス英語(56)

今日は手抜きです。

今日使って「そういやこれ便利やな」と自分で思ったフレーズをひとつだけ紹介。

ビジネスにおいては、できるだけ紳士・淑女であることが求められることは言うまでもありません。業界によっても異なるかと思いますが、海外のビジネス現場だと、見た目だけで色々判断されることも普通です。

東南アジアの暑い国々の場合だと、スーツ着てネクタイ付けてるだけで、周りの人から「ボス」と呼ばれたりします。

しかしそれは半分バカにした気持ちの入ったハリボテの敬意でしかないため、部下でもない人間から「Boss」と呼ばれたときは、即座に「Yakamashii」と返しておきましょう。

相手には「テレマカシー」(マレー/インドネシア語で"ありがとう")みたいに聞こえつつも、「なめとったらあかんど」という気持ちを紳士的に表現することができます。

それは半分冗談ですけど、身なりを整えることはそれなりにハッタリをかますために重要ということは紛れもない事実。

しかし、ふとした英会話をきっかけに、そんな着飾った紳士の化けの皮が剥がれることもあります。

それは、ビジネス会話中に、トイレから帰ってきた人に「うんこ?」とかわざわざ訊くような下劣な発話の場合に限るものではありません。

世界にはいろんな人がいて、好き嫌いも色々あります。

よって、これは「好き」あれは「嫌い」と言いたいとき、「好き」はポジティブワードなのであまり問題はないのですが、「嫌い」の方は、下手に使うと相手を傷つけかねません。

つまり、ビジネス会話中に「I don't like 〜」ばかりアホのように言っていては、相手の趣味嗜好を否定している、もしくは馬鹿にしている、と捉えかねられません。

これは非常に危険です。なぜなら、日本人は比較的、自虐的な冗談を用いることが多いですが、世界的にはそれは割と特殊な性癖であって、自虐しないどころか、人前で馬鹿にされることを極度に嫌がる人たちがいるためです。

シンガポールでは、たいてい自虐的な意味合いとなるノリツッコミをする人などほぼいないので、ノリツッコミの受けもイマイチです。

それでも子供の心を忘れない紳士を目指してノリツッコミはできるだけするようにしてはいますが、シンガポールではおそらくただのアホか、幼稚なやつ、と思われているのでしょう。やかましいわ。

また脱線。

それだけでなく、「I don't like」を言い過ぎると、みどりご並みの幼稚な精神の持ち主と思われてしまい、相手を傷つけるのではなく、逆に憐れみの気持ちを抱かせることになりかねません。

そうなったらビジネスの成功は遠ざかります。

日本語だと「正直あんまり私の好みではないですね」なんて婉曲的に言えるのに、英語になると「Honestly, I don't like it.」なんて言ってしまうと、受け取られ方は随分異なります。

だいぶきつい感じがします。

とは言え、「好き」でもないのに「好き」とは言えないそんなあなたにおすすめの英語表現は、「I'm not a fan of 〜」です。

I'm not a fan of Panerai.

直訳:私はパネライのファンではありません。

意訳:実はパネライってそんなに私の好みではないんですよね。いや、かっこいいとは思いますよ。でも私には似合わないんですよ。残念ながら。

これは相手を傷つけずに「嫌い」と言える表現です。

使ったことのない方はぜひこのフレーズがすっと出るようにしてみてください。

ちなみに「I'm not interested」もきつい感じがするので、その代わりとしても使えます。

今日は以上です。

Copyright © MATERIALIZED All Rights Reserved.