在宅勤務になってからコーヒーの消費量が増えました。だいたい一日4〜5杯飲んでいます。
シンガポールでは「コピ」と呼ばれる海南(ハイナン)コーヒーが有名です。
これは、コーヒー豆をローストするときに、マーガリンや砂糖を混ぜて味わいを強くしているということですが、ブラックであっても微かな甘さが感じられ、酸味のほぼない、のっぺりとした味がします。
現地の人はたいてい練乳やミルク、砂糖を入れて飲みます。
私はコーヒーはブラックでしか飲めないので、海南コーヒーの舌にまとわりつくようなホットはどうしても好きになれず、会社に出社したときは、いつも階下のカフェテリアで「コピ・オ・コソン・ピン」(コーヒー・ブラック・砂糖なし・氷の意味)を注文して飲んでいました。
海南コーヒーで有名なホーカーのアイスコーヒーは、コーヒーとしての酸味・コクは弱いものの、さっぱりとキレのある苦味がシンガポールの気候によく合い、欧米系カフェチェーン店で出される、水どばどばのアイスコーヒーよりよっぽどおいしく感じます。
しかし、店によってクオリティの差は激しく、だいぶ前から作り置きしていた煮詰まりまくりの激マズコーヒーを平気で出すホーカーもあるため注意が必要です。
▽シンガポールのコーヒー文化についての旅行者向け解説
https://www.visitsingapore.com/ja_jp/editorials/order-kopi-like-a-local/
そんなわけで、シンガポールではコーヒーに砂糖やミルクを入れるひとが多いため、スーパーのコーヒー・コーナーには、最初からそれらがミックスされた粉末インスタントコーヒー、もしくはネスカフェのインスタントばかりが並んでおり、ブラック派には厳しい状況でした。
いわゆる「レギュラーコーヒー」として並ぶのは輸入ものばかりで、200gで1,000円超えが当たりまえ。日本のスーパーでよく見かける「AGFちょっと贅沢な珈琲店」も1,000円くらいします。
そんなこんなで困っていたら、最近(気づいただけ)、近所のスーパー「NTUC FairPrice」に、SUZUKI GROUMET COFFEEなるコーヒー豆が並ぶようになりました。
200gで6ドル弱なので、450円くらい。
シンガポールには、日本っぽい名称を冠した日本とは関係ない店が結構あるため(雑貨屋から洋菓子屋、散髪屋までなんでもあるが店舗看板の日本語フォントを見れば、パチもんかどうかは日本人には一瞬でわかる)調べてみたころ、1979年からやってるシンガポールのコーヒー専門会社とのこと。
https://www.suzukicoffee.com.sg/
ウェブサイトには、「日本人のコーヒーマスターから始まった」とありますが、その人が実際に鈴木さんだったという表記もないので、ややあやしさは残るものの、輸入した豆をシンガポール内の工場でロースト、パッキングしている模様。
いくつか種類があり、値段の高いオーガニックとあまり好きでないイタリアンロースト以外試しました。最終的にはやっぱ普通にコロンビアがうまかったです。
これはリピート決定、というか、すでに在宅勤務期間中に10袋以上消費しました。
シンガポールに在住の日本人で、コーヒーよく飲むからこそ、200gで1,000円以上はきついと嘆くひとにはおすすめです。最初からペーパードリップに適した粗さに挽いてあります。
ちなみに、コーヒーは好きだけど器具にそこまでこだわらないという方には、以下のドリッパーがおすすめです。円錐形の濾紙が必要ですが、基本に則してきちんと淹れれば、コーヒーがボタボタとすぐに落ちていく普通の3つ穴のドリッパーよりも、味は明らかによくなります。分厚い目のプラスチックでできており、結構きれい。
ともあれ、シンガポールでは貧富の差の拡大が問題になっているように、売られているモノに関しても、安くて低品質なものと、高品質だけどクソ高いものに二極化している傾向がよく見られます。
中間層のシンガポール人は、結構金もってるくせにケチというか、安い方があれば必ず安い方にするというマインドが強いように見受けられ、超富裕層目当てのビジネスは多いのに、中間層向けでちょうどいい感じのモノが少ないことが今のシンガポールに対する不満であったりします(日本によくある服のセレクトショップみたいなんがほとんど流行らない)。
Interesting以外で興味あるっぽく言うための単語
さて、こんなようなしょうもない前フリの世間話を聞かされて、興味ないのに「興味深いですね」なんて言わざるを得ない状況、悲しくもこれが今日のビジネスマンが相互作用して疲弊するところの精神環境です。
「興味深いですね」と言いたくないけど言いたいとき、英会話初心者の口からは、「interested」や「interesting」がすぐに出てきます。
しかし「interesting」には、前のめりに興味ありますわそれ、的なニュアンスがあり、本当は興味なくて興味あるふりしただけにも関わらず、相手をさらに調子づかせてしまい、興味ない話をさらに聞かされる恐れがあります。
前回は「useful」に変わるものとして、「informative」と「beneficial」を紹介しました。
その際は書き忘れましたが、「useful」と相手に言うことはやや利己的な感じで、後者2単語の方が「感謝」しているニュアンスが出ることもおすすめした理由です。
その言い換えに似たものとして今回は、「interesting」に代わって「insightful」を積極的に活用していかれることを提案いたします。
辞書でひくと「洞察に満ちた」という意味になります。
一見、「interesting」の「興味深い」とは意味が異なるように見えますが、ビジネス会話を想像してもらえると、実は「interesting」の代わりに使え、「相手のプライドを立てつつも本当はそんなに興味ない」という微妙なニュアンスを含ませることができます。
相手の話が終わって、
It was very insightful.
イッワァズヴェリィインサイッフル
(意訳)ん〜実に示唆に富む興味深いお話ですね。
なんて言えば、相手がアホであれば喜びますし、興味ないことを敏感に察知するアホじゃない人もこう言われると悪い気はしませんし、ついでにこちらがアホであるほどわかったような気にもなれます。
これが「interesting」との決定的な違い、かつ有用な点といえます。
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と、これからはこういう感じの手抜きではなく小出し感を出しつつ、更新頻度を上げていきたいと思っています。