東京(人口1,400万人)ではいまだに新型コロナ・ウィルス新規感染者数が一日400〜500人くらいなのに緊急事態宣言を解除するとのこと。こちらシンガポール(人口560万人)は、これまで概ね一日5人以下だったのが、最近15〜20人くらいに増えたので、またもや規制強化中です。エンドレス・ゲーム。
店は開いてるけど、外食はできません。しかし昨日(6/18)の保健省発表によると、来週月曜(6/21)から「同時に2人までの外食」が許可されるとのこと。
ただし、4人で行って、2人ずつが別々のテーブルに座るのもダメらしい。おまけに皆が大声で喋らないよう、店内でテレビやBGMをかけることも禁止(細かい)。当初月曜からで予定されていた「5人までの会食」はさらに延期されて、解禁は7月中旬以降になる模様。
最近では、政府謹製の接触確認・行動記録アプリもしくはトークンの使用が必須となり、ショッピングモールの入口には、体温を自動で測ってアプリでチェックインした画面を読み取ったらドアが開くという自動改札機みたいな気味の悪いものがどんどん導入されており、薄ら寒い思いをしております。
ライト・グレイ・トラウザーを新調
というわけで、ヤケ気味に健康ニュー・ノーマル音頭を踊るしかない空気感に反抗する意味合いも込めて、在宅勤務推奨期間真っ最中の今、特に急いで必要もない、ライト・グレイのトラウザーを新調しました。
注文したのはシンガポールのテイラー『Seamless Bespoke』。
この店では以前、ミディアム・グレイのトラウザーを誂え、形状・履き心地ともに、とてもいい感じでしたので、全く同じ形のリピート注文です。
生地でやや妥協したがさらっと快適に仕上がった
前回のトラウザーに使用した生地は、英国の老舗服地商社『Dugdale Bros & Co.(ダグデイル)』の強撚(ハイツイスト)ウール生地。
これのミディアム・グレイは、ほのかにブルーイッシュな趣きのある綺麗なグレイで、パリッとしつつも生地の詰まった感が素晴らしいものでしたが、残念ながら同じ生地には思い描いていたような色味のライト・グレイがなく、今回は、迷った挙句にイタリアの生地メーカー『Drago』のものにしました。値段が割とリーズナブルなメーカーです。
色味は、私の好みドンピシャのアイス・ブルーイッシュなライト・グレイで柔らかく手触りも良いものの、やや生地が薄い。夏場には良いとはいえ、もうちょっとしっかりした生地の方が本当は理想的です。
ともあれ、色は綺麗で肌触りはさらさら、股下も長めのため、出来上がったズボンは快適なことこの上なしでした。アイス・ブルーの陰影があるグレイは実にノーブルな色です。一方、黄色がかったグレイもあって、そちらは私の好みではないです。
上着がライト・グレイだと、爽やかさの欠片もないおっさんの場合は、やや軽佻浮薄で軽薄短小な印象が出てしまいますが、ズボンの場合はOK。
ライト・グレイを下に履いて、上にネイビー・ブレザーや、ネイビーもしくはブラックのポロシャツなんかを合わせると、簡単・シンプルで非の打ち所がない清潔感ある出立ちとなります。
モテること間違いなしです。
何を隠そう、私は今、クローゼットの服を整理中で、この年になると「いいものを長く着る」をモットーに、大量生産品ではなく、トレンドに左右されないクラシックな服をちゃんと揃えていこうと思っています。
ミディアム・グレイとライト・グレイの比較。もう他に何もいらないーー。いや、ダーク・ブラウンもあるけどね。カフ・ハイト(ダブルの幅)は2インチ(約5 cm)です。
誂え価格は、ダグデイルの生地を使うより100ドルくらいも安く、250ドル(約20,000円)でした。
シンガポールにお住まいの方で、いい感じのトラウザーが欲しいという方には、おすすめできます。でも繰り返しますが生地は厚めの方がいいです。
百貨店やセレクト・ショップで売っている輸入物トラウザーはだいたい3万円かそれ以上しますので、自分のサイズぴったりにできて、トレンドなどに左右されることのないクラシックな形状の誂え品の方が絶対に良いと思います。
Seamless Bespoke
16 Ann Siang Road, Singapore 069696
営業時間:月〜金 11:00〜20:00、土 11:00〜18:00
休業日:日曜・祝日
結局ダブル・プリーツが好きなことに気づく
以下余談ですが、形状が美しいといえば、今回も外向きのダブル・プリーツにしました。
ダブル・プリーツだと見た目に重厚感が出るので、夏用はシングル・プリーツの方がスッキリしてええんかな、なんて一時期思っていましたが、最近考えが変わったというか、今日一般的にある最も美しい服飾品は何かを考えれば、それは女性用のプリーツ・スカートをおいて他になく、世の女性はすべからくプリーツ・スカートを履くべし、ていうか男性も履いて良いようにする(恥ずかしくならないように世間が合意する)べき、であって、それは半分冗談にして本当のことをいえば、普段から鋭く深いプリーツ入りの袴を履きたいのであって、しかし何かと窮屈な現代において、将棋のプロでもなければ茶道もやってないおっさんが袴を履き及べば、調子に乗ったイキリか痛いやつと認定されることはこれ避けがたく、そうであれば我慢して洋服を着ざるをえず、そうするとズボンは、やや妥協したようではあるもののプリーツ入りのもの、それも袴の構築感をより連想して楽しめるような、美しきダブル・プリーツに落ち着くべき、という結論に至りました。
一言で言えば、私はダブル・プリーツが好みです。というか袴が履きたい。
(おまけ)ダブル・プリーツのフェチ画像
以下、ダブル・プリーツのヒダヒダがセクシーな写真を貼っておきますので、普段ダブル・プリーツのズボンを履かない方にもその魅力が伝われば幸いです。