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【ニュース】シンガポールのレコード屋さんは増えているらしい

今日のStraits Times(シンガポールの新聞)に興味深い記事がありました。

日本と同様シンガポールでも、音楽の聴き方がストリーミングに急激に移行する一方、レコードの温か味、触り味、みたいなもんが好きな音楽愛好家も一定数はいるようです。

記事によると、アナログ盤(LP)をメインに扱うレコード屋の数は、6年前に比べて、10軒以下から30軒以上に増えたと報告されていました。まじか。

それらのレコード屋は、従来型とは異なり、いま流行り味の「ワンストップ」的な、レコードを選ぶだけでなく、コーヒーやビールをカフェ・バーで飲みくさったり、ライブ・パフォーマンスを楽しんだりできるような施設を備えた店が増えているそうです。

「レコードを漁りながらビールを飲む」なんて見出しがありましたが、そんなんしたらこぼしたら危ないやろ、というか、レコードが音楽オタクだけでなく、流行に敏感な若者のファッション・アイテムとしても消費されつつある感があります。日本も?

しかし私のカビ臭い過去を思い返せば、レコード屋に行って無言でパタパタしながら2~3時間過ごし、収穫後は店員と会話を交わすこともなく、そそくさと店を去り、喉が乾いて足もダルいので、どこか別の喫茶店(純喫茶が望ましい)にシケ込み、タバコの煙をくゆらせながら、購入したレコードを検分して「むふふーん」と悦に入る、なんてことを繰り返していました。

ということは、最近のレコード屋はそういうニーズを汲み取っていると言えるかもしれません。

ただ、シンガポールはどこも家賃がクソ高いので、レコード販売だけじゃしんどいという側面もあるとは思います。

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生活欄にあった紙面はこんな感じで、いまイケてるらしいレコード屋4軒が詳しく紹介されていました。

どの店も、どう見ても枚数少なく見えるのが気になりますが。

地元ミュージシャンに発表と交流の場を与えている店もあるらしく、シンガポールのインディ音楽シーンはどんなもんかいなと今度調べに行きたいと思います。

なお、これまで本ブログでは、シンガポールのレコード屋6軒をレポートしてまいりましたが、そのすべてがあかんかった、という苦い過去があります*1

もっと訪問してみて、足繁く通うことのできるレコード屋が見つかるか、期待したいところです。

*1:ECMレーベルを扱うRoxy Disc Houseだけは、ごくたまーに行きます。

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