最近、レコードの売り上げがCDのそれを上回ったとか、日本のレコード製作会社の注文が増えて職員を募集したりなど、レコード業界に明るいニュースが多いです。
そんな中、いつもの「暗い日曜日」を過ごしていた私は、新しいレコードでも買って気分を明るくしようということで、久々にレコード屋に行って来ました。
まずは以前オーディオテクニカのターンテーブルを購入した「Retrophonic」という店に足を伸ばしました。
おしゃれな店やレストランが軒を連ねるDuxton Road沿いのプラナカンスタイル建屋の2階にあります。相変わらず入り口はわかりにくいです。ドア右のピンポンを押すとドアロックを開けてくれます。
新品のレコードとターンテーブルの専門店で、CDはなし。レコードはポップス中心で、ジャズが少々。クラシックはなし。
物量は日本の専門レコード屋と比べるべくもありませんが、新発売のジャズアルバムはそれなりに入ってきているし、注文も受け付けているため、たまに行くことになると思います。
しかし新品のレコードは高いのでそんなにおいそれと買うわけにはいかず、やはり中古レコードが欲しいところです。あっても日本やアメリカみたいに1枚500円〜1,200円とかにはならんのでしょうけども。
というわけでここでは、2019年に再発されたチャーリー・パーカーのシングルコレクションアルバム『The Magnificient Charlie Parker』(1951年)のアナログ盤を購入。
言わずと知れた神様チャーリー・パーカーですので、一家に一枚級の名盤であります。録音状態も良いです。ジャケ絵も良い。紙質はマットな仕上げでさらに良し。
Spotifyでも聴けますが、アナログ盤はやはり音の奥行きが全く違います。
なお、チャーリー・パーカー生誕100年を記念して、昨年(2020年)にはUHQ-CDなる高音質っぽいCDでも再発されました。レコードプレーヤーをお持ちで無い方も、一家に一枚でよろしくお願いいたします。
チャーリー・パーカーの音楽を語る言葉などは私如きは持ち合わせません。
とにかく私にとってはアメリカの煌びやかなボールルーム、もしくは五つ星ホテルのラウンジ、レストランのあの格式高くもどうしようもなく自由で軽やかな雰囲気漂う空気&香気を僅かながらも部屋に運んでくれるのが、チャーリー・パーカー、乃至はデューク・エリントンであって、年取るとあきませんね。もう一生これでいいわとなる。
などと、ついついどうでもいい個人の感想を述べてしまいました。
Retrophonicは、なかなか良い店だと思います。夕方5時までしかやってないのがやや難点。あのへんの小洒落た店でシャンパンでも飲んでから訪問、店内のソファに座って良いサウンドシステムで好きなジャズを試聴させてくれたら最高やのになー。
Retrophonic
住所:53A Duxton Road, Singapore 089517
営業:水曜日〜日曜日 11:00〜17:00
最寄駅はTanjong Pagarもしくはやや遠いがOutram Park。駐車場はDuxton hillのものか路上のクーポンパーキング、ですが大抵いつも満車です。