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シンガポールのセレクトショップ オススメ3軒

以前、アラサー/アラフォーが服を買うのにオススメの場所として、Suitsupplyを紹介した記事を書きました。

www.materialized.biz

その記事の中で、数少ないシンガポールのセレクトショップをシリーズで紹介するみたいなことを書いてましたが、面倒くさくなったので今回、一気に私の知っているお店を3軒+おまけ2軒紹介しておきます。ファストファッションは嫌(思想的に)だけどハイブランドはもっと嫌(金銭的に)、という私のような人向けです。

1. Colony Clothing

2013年に元ビームスの方がシンガポールで立ち上げたブランドおよびショップ。その名が示す通り「コロニアル」スタイルをコンセプトに、シンガポールの気候に合わせ、エキゾチック&エクレクティックなテイストも盛り込んだスタイルの提案、つまり妄想的に言い換えれば、おっさんが暑いからとTシャツ&短パンで更におっさん臭を加速することに待ったをかけ、ヘミングウェイ的な渋さを身に纏えるような提案をしてくれます。

場所はロバートソン・キー近くのUE Squareの1階です。明治屋のあったリャンコートもなくなった今、あまり買い物で来る場所ではないかもしれません。

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IncotexやPT01みたいな日本のセレクトショップで定番人気のブランドを揃える貴重なお店です。仕事で使えるスーツからカジュアルなものまであり、女性ものもあります。

なお、どうもこのお店はリングヂャケットのシンガポール正規販売店(?)のようなのですが、品揃えはあまりないのが残念です。本体が進出してくれんかなー。

私はこのColony Clothingでは、シンガポール在住ドイツ人が企画してイギリスでデザイン、イタリアで縫製されている「Sacco」というブランドの春夏ジャケットを購入しました。

VBC(カノニコ)の軽やかなウール100%ホップサック生地を使った芯地のないジャケットで、袖にも裏地がないため、クソ暑いシンガポールでも汗でベタつく不快感なく着ることができます。クーラー効きすぎの映画館などに持って行くと重宝します。また、袖のボタンは本切羽なので(未仕上げもあります)、腕を捲ってシャツジャケットのようにも着れ、皺にもなりにくいので非常に機能的です。

SACCO Blazercolonyclothing.net

日本では7万円くらいで売られているらしいので、シンガポールで買うとお得です(普段は5万円くらい。セール期間で3.5万円くらい)。

最近は、AldenやSanta Maria Novellaのお店もオーチャードに次々とオープンしているようで勢いを感じられます(私はまだ行ったことはありません)。

ちなみに、このお店の創業者の河村浩三さん(多分私の接客をしてくれた方)は現在、「27のベーシックを提案するプロジェクト"27"」というクラウドファンディングを利用した企画を実施されています。私も齢40を過ぎてからは、「できるだけ良いものをできるだけ長く着たいし、流行を追わずにクラシカルかつオーセンティックなものを身につけた方がおっさんは絶対にかっこいい、衣服はただの外面だが人の内面を外面に映し出すのもまた(首から上を除けば)外面の衣服である、つまり、裸で歩けば人は捕まる」と確信していたところだったので、コンセプトに賛同、支援しました。

第一回(森山大道氏の写真入り本付き)はすでに終了していますが、まだあと26回も有るかと思うとどんなものが出てくるのか楽しみです。個人的には浴衣は入れて欲しい。

Colony Clothing

83 Clemenceau Avenue, #01-37 UE Square, Singapore 239920

https://colonyclothing.net/ja/collections/all 

2. CLOSET

ここはシンガポールで唯一(←多分、店員言)、ラルディーニを正規で扱うお店です。オリアンのシャツやベルウィッチのパンツなど、イタリアのブランドを中心に取り扱っています。

しかし最近は、髑髏マークのなんか知らんブランドの服が増えており、ラグジュアリー・ストリート・ファッションみたいな、カニエ・ウェストみたいな(いや、カニエ・ウェストの音楽は好きですが)私の嫌いなコンセプトの服なんかもあって、品揃えにやや軽佻浮薄な感が否めません(クラシックではなく流行服が多い感じ)。女性ものの方が充実しているかもしれません。

しかし、ラルディーニを扱っている時点でシンガポールでは貴重なセレクトショップと言えましょう。出張時に最適なサラサラウールのパッカブルスーツは一着持っておきたい。

場所はオーチャード・ロードからスコッツ・ロードに少し入ったところにあるScotts Squareの3階です。

CLOSET

6 Scotts Road, #03-10 Scotts Square, Singapore 228209

https://closet.com.sg/

3. MANIFESTO

打って変わってこちらはフランスのブランドを扱う小さな店。Mandarin Galleryの2階の端っこにあって、ちょっとわかりにくいです。

点数は少ないながらもA.P.C.や、Maison Kitsuneを中心に取り扱っています。ここにあるようなちょっとモード寄り(?)の服はもはや私は買わないとは思いますが(メゾンキツネのオックスフォードシャツは生地がしっとり滑らかで良い)、それでもA.P.C.の定番ジーンズをあれだけの数揃えているのはシンガポールではここだけではないでしょうか。

アラフォーではなく、アラサーの方は一度覗いてみると良いかもしれません。店舗はやや入りにくい雰囲気を醸し出していますが、店員の細面の兄ちゃんはいい人なので問題ないです。

余談ですが、A.P.C.のジーンズは日本だと百貨店に普通に売ってるのに、シンガポールの百貨店は高島屋にしろ伊勢丹にしろ、超高級ブランド店以外の紳士服売り場の品揃えは絶望的です。

MANIFESTO SINGAPORE

333A Orchard Road, #02-17 Mandarin Gallery, Singapore 238897

https://manifestoshop.com/

以上です。

他に良い場所をご存知の方がおられましたら、教えていただけると幸いです。

特にColony Clothingは、同名ブランドの服は多分日本で買うより安いので、旅行でシンガポールに来られることがありましたら覗いてみると良いかもしれません。

他には以前、香港のセレクトショップ「Kapok」のシンガポール店もありましたが、COVID-19の影響もあり、今年(2020年)閉店しました。

シンガポールは、誰もが知ってるハイブランドは売れても、上記セレクトショップが扱うような安くもなくクソ高くもないレンジの商品はあまり人気がないようなのが残念です。

また、男もののいい感じの古着を扱う店がどんなけ探しても見つからないので悲しいです(女性ものは数店あった)。

ベトナム戦争の時代から流れた古着を扱う場所はバンコクには結構あるんですけど、シンガポールにはありません。悲しい限り。そして日本はやはり素晴らしい。古着屋にしろ中古レコード屋にしろ、こうした文化がシンガポールは極端に弱いです。 

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