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【駐在員向け】コロナ禍中でシンガポールと日本を往復する際にやることまとめ(2021年3月現在)

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ご無沙汰しております。

何やかやあって、去る1月2日、日本に一時帰国、約1ヶ月滞在して、1月31日にシンガポールに嫌々戻ってきました。

最初に言いたいことは、シンガポールに戻った後の2週間ホテル待機は予想以上に屈辱的に監獄的で苦痛だったということで、せめて自宅待機が可能にならん限りは二度とやりたくないということです。

シンガポールは現在(2021年2月)も、全ての国民・居住者に対して、国外出張・旅行の延期(defer)要請を出したままです。しかし国外に行くことは絶対禁止ではなく、飛行機のチケットは普通に予約・購入できます。

とはいえ、私のような就労ビザで働く駐在員は、シンガポール政府から「そんなに海外行きたかったら行ってもいいけど、お前のリスクで行動してね。あ、ちなみに、シンガポールに再入国するときはMOM(Ministry of Manpower)の事前承認いるからよろしく。承認出たら2週間のホテル代とPCR検査代で2,125ドルもきっちり払ってね。従わなかったら就労ビザ剥奪対象になるから。あとMOMから承認出なくて戻れんくなっても知らんよ」と言われているようなもので、実際戻れなくなった日本人もちらほらいるという噂も聞こえる中、思い切って一時帰国するのは勇気がいるかもしれません。

家族と一緒にシンガポールにいる方はまだ何とか我慢できるかもしれません。しかし私のような単身赴任者にとってはあまりにも辛く、今年の6月に切れる予定だったEPを昨年末に延長してからさっさと帰りました。

とはいえ私の場合は一発で再入国の承認が下り、難なく予定通りシンガポールに戻ることができました。申請を出したのが東京や大阪などで緊急事態宣言が出る直前だったので、もしかするとそれが良かったのかもしれません。

なお、昨年末にインドに帰ったインド人同僚は、もう2ヶ月以上の間、10回以上も申請を出していますが、いまだに承認が下りません。おそらくインドからの申請の数が、日本からと比較して桁違いに多いからだと思われます(多分承認は自動福引システム)。

と言うわけで、今回の往復においては、管轄の政府機関、MOM(労働省)、ICA(入国管理局)、MOH(保健省)などの定めるルールがあれやこれやとあってややこしかったので、これから一時帰国&シンガポールに入国される方の参考にまとめておきます。

なお、規制は頻繁に変わるので、最新の情報はくれぐれもご自分でご確認ください。ここに書いてる通りやって往生されても一切の責任を負いかねます。

ただ、これからは出発前PCR検査の要件が変わる程度で、全員にワクチンが行き渡るまで、しばらく同じような状況が続くと思います。MOHによると、EP保持者に対してもワクチンは無料で提供するとしており、順番がきたら連絡があるそうです。

でも先日(2/26)の通達では、医療従事者、高齢者の次は、Work Permit保持者を優先してワクチン打つとされていたので、S-PassやEP保持者に順番が回ってくるのは今年の後半以降ではないかと思われます。ワクチン接種は強制ではないと言ってますが、頻繁に出張する駐在員にとっては実質不可避となるでしょう。ていうかワクチンパスポートでも何でもいいから早く移動させてくれんと、シンガポールの地の利によるメリットが薄れていきます。

日本帰国前にやること

  1. 飛行機を予約する
  2. シンガポール出国前72時間以内のPCR検査陰性証明を入手する
  3. シンガポール番号の電話(SIMカード)を絶対に忘れないこと

注意点

飛行機は往復で予約しても良いですが、日本→シンガポール便は、必ず日程を変更可能なものとしましょう。MOMは再入国承認が出てから飛行機を取るよう推奨していますが、無制限で何回でも変更可能なものなら往復で予約しても良いでしょう。ただし、一時帰国期間は、最低1ヶ月くらいは取っておいた方がベターと思われます(理由後述)。

私が日本に帰ったときは、イギリスで変異株が見つかった直後だったので、ぎりぎりで日本入国時にPCR検査の陰性証明は必要なく、関西空港でもPCR検査を受ける必要はありませんでした。現在は、陰性証明と入国時検査が必要なようです。

PCR検査はシンガポールのかなり多くの病院で受けられるようになりました。MOHの以下ページに、受けられる病院リストがあります。日本人会クリニックでもやってます。

https://www.moh.gov.sg/licensing-and-regulation/regulations-guidelines-and-circulars/details/list-of-covid-19-swab-providers

日本帰国当日にやること

  1. 搭乗ゲートで日本側で作成された、健康質問票(Health Card)をもらう
  2. 飛行機に乗る(機内サービスは最小だがガラ空きでした)
  3. 着いたら日本の空港スタッフの指示に従う

注意点

なんか色々ありそうで、チャンギ空港にはいつもより早めに行きましたが、そもそも旅行者がほとんどいないため、チェックインから搭乗口まで何事もなく超スルスルでした。ただし、今は日本側で陰性証明が必要になったので、その確認等はあると思います。

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こんなガラガラの空港初めて見た

搭乗ゲートで英文の質問票を渡されるので、記入して日本に着いたら渡せるように手元に持っておいてください。

日本に着いたあとは(関西空港の場合)、空港の中の決まったルートをぐるぐる歩き回された後、パイプ椅子に座らされ、空港スタッフが「健康カード出してくださーい」などと言うので何のこっちゃと思いましたが、そのペラペラのA4用紙の質問票が、健康カードらしいです(右上に小さく「Health Card」と書いてました)。

それを渡して簡単な質問の受け答えをしたら、入国できます。

私の隣に座っていたマレーシアからシンガポール経由で帰ってきたらしい日本人は、質疑応答の後、ヨダレ検査を受けていました(結果が出るまで空港から出られない)。

現在(2021年3月)は、シンガポールからでも検査が必要です。

色々と普段よりは待たされますが、基本的に空港スタッフの指示に従っていれば、日本人であればスムースに入国できます。

空港出口から出た瞬間、久々に肺に吸い込んだ冷たい空気が監視カメラだらけのシンガポールからの解放感をエンハンスするような気がして、空港からスーツケースを自宅に配送すれば、普通に電車乗っても誰も気づかんのとちゃう? と思いましたが、それはやめましょう。

家族に車での迎えを頼むか、ハイヤーを雇う必要があります。

日本でやること

  1. 日本に着いたらMOMに再入国承認申請を行う
  2. 承認が出たら承認書(メール)を必ずプリントアウト
  3. 「Whatsapp」をインストール(シンガポール在住者ならほぼ入れているはず)
  4. 接触者追跡アプリ「TraceTogether」をインストール(同上。ホテルで必要)
  5. 体調報告アプリ「FWMOM Care」をインストール
  6. 日本での出発72時間前PCR検査を予約
  7. チャンギ空港での入国時PCR検査の予約申込と支払い、メールで届くQRコードをプリントアウト
  8. できればCOVID-19対応の旅行/医療保険を買うか、その証拠をプリント
  9. シンガポール到着3日前以降からSG Arrival Card with Electronic Health Declarationを提出し、その証拠をプリントアウト
  10. 体温計を帰りのカバンに入れておく

注意点

日本人駐在員の方は、通常EPやS-Pass保持者ですので、再入国の申請先はMOMです。ICAにも同様のスキームがありますが間違えないようにしましょう。

▼MOM再入国申請フォーム
https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/

このフォームへの入力と提出は、会社のCorpPassでログインする権限を持つ人しかできません。権限のない方は、会社の権限保持者にやってもらう必要があります。

宣誓事項がたくさん羅列されていますが、それは雇用者、被雇用者とも全て熟読してください。あとで「知らんかった」は一切通用せず、最悪ビザを剥奪される可能性があります。以下のページにも要求事項・注意点が記載されています。

▼再入国に関する要求事項がまとめられたページ(必読)
https://www.mom.gov.sg/covid-19/entry-approval-requirements

申請後、結果は通常24時間以内にメールで送られてきます。承認された場合は、そのメール自体が承認書になります。

否認された場合は、承認されるまでやり直すしかありません。アピールはどうも受け付けていないようで、できるだけ先の日を入国予定日として申請する方が承認が出やすいとされています。この間まで1ヶ月先の日付でしか申請できなかったのが、最近は2ヶ月先までできるようになったようです。いつから申請できるかは、以下のページで調べられます。

▼When to apply for entry approval
https://service2.mom.gov.sg/shn/when-to-apply-entry/

めでたく承認された場合は、承認書を日本の空港でのチェックイン時や、着いてからのイミグレーションでも提示が必要なので、携帯の画面で見せるよりも、プリントアウトしておいた方が良いです。

承認書自体は、申請時に入力した帰国予定日を含む前後1日、つまり3日間のどこかでの入国を許可するものとなっています。最初に言うてくれよ、という感じですが、一応飛行機が予約しやすいようにとの配慮だと思います。

なお、承認が出た後で、予定通り入国できなくなった場合は、承認された入国日の7日前までにキャンセルをするリクエストを出さないといけません。これを怠ると、たとえ実際に入国しなくとも、ホテル代とPCR検査代の約2,200ドルを払わなければなりません。

後述するように、この支払いは入国後数日経ってから行います。ということは、出発3日前の検査で陽性だった場合、もちろん飛行機に乗れないので、2,200ドル払い損になるという恐ろしいルールになっています。これほんまなんでしょうかね。文章を何度読み返してもそうなんですが。。。

携帯アプリについては、WhatsappとTraceTogetherは、駐在員の場合はだいたいの方がすでにインストールしていると思われます。しかしややこしいのはFWMOM Careというアプリです。

2週間の待機中は、毎日8時、12時、18時に体温を測り、FWMOM Careというアプリから報告しないといけません。承認書にはHomerというアプリを入れろと書いてあったのですが、待機開始3日目くらいから毎日電話をかけてくるMOMオフィサーから、EP保持者もFWMOM Careを使えと言われました。本件については事前に説明なく、入国時にメールで受け取るStay Home Notice(待機通知書)にも記載がありませんでした。

よって、体温計は忘れないようにしましょう。オフィサーからの電話中に、つい「体温計忘れた、持ってない」なんて言おうものなら、怒られて、すぐに注文してホテルに届けさせろ、と言われることでしょう。なお、体温計はホテルチェックイン時に持ってない人を確認して高く売ればいいと思うのですが、そういう案内はありませんでした。

再入国承認が出て、帰りの飛行機が確定すれば、日本滞在中にPCR検査と英文陰性証明発行の予約をしておきましょう。2〜3万円程度かかります。

出発時間から72時間以内の検査が必要です。だいたい結果は翌日には出るとはいえ、病院側は24時間以内の結果を確約はしないので、3日前検査〜出発までは週末が被らないような日程にしておいた方が良いと思います。火曜の朝検査、木曜深夜出発とか。

シンガポールは、英文の陰性証明書のフォーマットは定めていません(国によってはあるらしい)。「検査日、氏名、生年月日、パスポート番号、国籍、陰性という結果」が明記されていれば良いようです。私は病院で「検査日とはサンプル採取日? 証明書発行日?」と聞かれましたが、採取日が出発時間の72時間前になるようにしておけば問題ないと思います。

また、日本滞在中に、シンガポール入国時のPCR検査を予約して、先払いする必要もあります。税込160ドルです。

▼Arrival PCR Test
https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/

私が申し込んだ時は、住所欄になんの注意書きもなく、旅行会社に「これ自宅の住所? ホテルの場所はまだわからんのやけど」と聞いたら、旅行会社から運営会社に連絡してくれ、現在ではフォームの住所欄の注意書きに、「ホテルなどで待機する必要のある方は"Dedicated SHN Facility"と入力してください」と書かれています。よって、現在、日本人の場合は、住所欄にそう書いておけば良いです。自宅住所を書くとあとでややこしいことになるかも。

支払いはクレジットカードで行えます。申込みと支払いが完了すると、QRコードのついたメールが届きますので、これもプリントアウトしておいた方が良いでしょう。

現在、Work Permit保持者に対しては、COVID-19をカバーする保険金$10,000以上の医療保険を会社が購入することとされています。

EP保持者に対しては強制ではなく「推奨」としています。私の会社の保険はCOVID-19をカバーしていますが、念のため保険会社に確認した方が良いでしょう。心配なら、COVID-19をカバーする旨の確認書を発行してもらっても良いです。入国の際に特に保険のことは聞かれませんでしたが。入国時検査や待機中に陽性になった場合のシンガポールでの医療コストは全て本人負担になります。多分めっちゃ高い。

以上の準備ができたら、出発3日前以降にSGArrival Card with Electronic Health Declaration (オンライン)を提出します。最悪、空港に着いてからでもいいと思いますが、イミグレーションで見せる必要もあり、日本にいる間に済ませて、結果をプリントしておいた方が焦らなくて良いでしょう。

▼SGArrival Card with Electronic Health Declaration
https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/

モバイルアプリもあります。ただしレビューを見ると使いにくいとやや不評なので、普通にPCのブラウザでやればいいと思います。それに携帯画面をイミグレに見せるときも万が一、空港でネットに繋がらんとかなったら最悪です。

チャンギ空港に着いてからやること

  1. 飛行機を降りたら、普通にイミグレーションまで歩いていく
  2. イミグレ担当官に、パスポートと共に再入国承認書と陰性証明を渡す
  3. (いまいち記憶曖昧ですが)SG Arrival Cardも見せる
  4. イミグレ完了すると、指定施設待機必要なことを示すシールを渡されるので、上着の目立つところに貼る
  5. イミグレを通過後に、Stay Home Noticeがメールで届くので熟読すること
  6. 荷物取ったら出口へ(スーツケースのみ必ずスキャンされる模様)
  7. 出口から出て案内係の指示に従いPCR検査特設会場(テントみたいなん)に行く
  8. 入り口のスタッフに検査費用払込済みのQRコードを渡す
  9. 案内に従って検査を受けるとまた色のついたシールを貼られる
  10. 会場出口に向かうと、シールの色で判別しているらしい担当者が、マイクロバスに案内してくれる
  11. バスに乗り込んで、出発を待つ

注意点

到着ゲートは物々しい防護服に身を包んだ人が待ち構えているかと思いきや、割と普通でした。ご存知のようにチャンギ空港の構造上、イミグレに歩いていく最中もこれから出発する人とすれ違うこともありましたが、誰が見てるかわからないので、買い物とかはせずにまっすぐイミグレに向かいましょう。

いつもの自動ゲートは使えません。担当官に上記の書類を出すと、問題なく通過できます。

Stay Home Notice(待機通知)は、イミグレで渡されるのかと思いきや、メールで届きました。コレコレに従わない場合はウンヌンカンヌン書いてるので、必ず読みましょう。

PCR検査は、出口を出てからなので、気にせずに荷物を受け取っていきましょう。

なお、どうも出口前の税関によるスーツケーススキャンは、旅行者人数が少ないからか、全員分やっているようでした。いらんもん入れないように気をつけてください。

空港でのPCR検査は、両の鼻の穴とベロにちょちょんと綿棒こする程度の全く痛くないものでした。シンガポールのPCR検査は痛くないんかと喜んでいたら、待機ホテルを出る前の検査は、両の鼻の穴の奥の奥まで綿棒突っ込んで10秒間クリクリするという涙が出るやつでした。

ちなみに、バスに乗っても行き先は告げられません。まるで囚人護送車のようです。

せめて良いホテルに連れて行かれることを祈りましょう。

待機施設(ホテル)に着いてからやること

  1. ホテルごとにゴミ出しやタオル交換の方法などややこしいルールがあるのでチェックイン時にちゃんと聞く
  2. ホテルの部屋から一歩も出てはならない
  3. 一日三食、ドアの外に配達されるが基本まずいのを根性で我慢する
  4. 部屋の掃除はしてくれないので自分でやる
  5. 洗濯もクソ高いので、自分で洗った方が良い
  6. シーツ交換は1回のみで、自分でやる(キングサイズベッドなのでしんどい)
  7. ホテルに入って2〜3日後にメールが来るので、ホテル滞在費&PCR検査費用を支払う
  8. 毎日、ホテルフロントからの安否確認電話が来るのでちゃんと電話に出る
  9. 2〜3日経って以降は毎日MOMのオフィサーから電話が来るので必ず出る
  10. 1日3回、体温を測ってFWMOM Careで体温その他を報告しておく
  11. チェックアウトの3日前くらいにPCR検査の予定日時がSMSで届く
  12. ホテルフロントに検査予定日時を伝える
  13. 検査日時になるとホテルスタッフが迎えに来るので指示に従い検査会場にいく
  14. 検査の翌日、陰性結果がSMSで届いたら、その証拠をホテル側に送信する
  15. ホテルフロントからチェックアウト時間の連絡を待つ
  16. チェックアウト時間になるとスタッフが迎えに来るので指示に従い出口に向かう
  17. 釈放!!! Grabでタクシー呼んでさっさと帰る

注意点

とにかく絶対に部屋から出てはいけないということです。ホテル側は監視カメラで見ているので、おそらく調子に乗って廊下を歩いたりしたら一発で通報、ビザ剥奪でしょう。

自宅待機の場合は、仮釈放中の犯罪者用の位置情報発信ブレスレットみたいなんを腕に付けられるようですが、ホテル待機の場合、それがありません。よって、ドアを開けて外に出たかどうかはホテル側で監視しているのでしょう。

私が連れて行かれたホテルは、ロバートソンキーのインターコンチネンタルで「結構新しいホテルでラッキー!」と思ったら、新しいだけにシングルルームはめちゃくちゃ狭く、当然バスタブもなく最悪でした。

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ほぼベッドだけの部屋。テーブルの椅子がベンチみたいで最悪でした

バスタブのあるホテルや、バルコニーのあるホテルだと、2週間待機の苦痛はだいぶ違うと思います。インターコンチネンタルは両方ないのでハズレでした。

せめて食事はホテルレストランのものか、と思ったら、外部のしょうもない弁当屋からの配達で、こんな感じで、2週間は結構きついものがありました。

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朝食。ソース味のない焼きそばと精神錯乱を助長しそうなカラフルな餅

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昼食。メインに椎茸炒めが続いた時もあった

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旧正月の元旦は少しだけ豪華だった夕食

頼むから肉とか魚は塩胡椒で焼くだけにしてくれと言いたくなるほどで、シンガポール独特の味センスにはもうそろそろ5年になりますが一向に慣れません。ココナッツご飯はまだ何とかいけますが、ココナッツスパゲティは吐きそうになりました。

ホテルレストランにもルームサービスとして食事を注文できますが、高いです。

Grab FoodやFoodpandaを使ってホテルフロントに届けさせることもできます。しかし、そうするとこれらの弁当は捨てられることになり、それもなんか気分悪いので完食しました(ココナッツスパゲティを除く)。すると余計に気分が悪くなりました。

別のホテルに滞在した私の知り合いは、チェックイン時に「Asian」か「Western」を選べたということで、ウェスタンならまだ多少はマシかもしれません。インターコンチネンタルは選べませんでした。もちろん食べ物アレルギーがある場合はチェックイン時に必ず伝えましょう。

部屋は一才掃除してくれません。狭い部屋にしばらく一人で滞在していると、床に散らばった陰毛が嫌でも目に入るようになります。パンツ一丁のままそれを拾ったり、ティッシュで埃とまとめて集めたり、何の因果かと思いました。

汚れた衣服は、ランドリーバッグに入れてドアの外に置いておけば、洗濯して返してくれますが、ご存知のようにシンガポールのホテルの洗濯代は超高いです。Tシャツ、パンツ1枚8ドル(約600円)とかアホらしいので、洗面台やシャワー室で自分で洗った方がいいです。石鹸か小さい洗剤持っていくと良いかもしれません。

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また、アイロンとアイロン台は部屋にありました。アイロンが趣味の私としては、洗って濡れた服をジュワーとアイロン掛けすることが精神安定の一助になっていたと思います。

精神が試されます。窓も開けられない仕様で、これはマジで頭おかしくなって自殺しようとする人間の対策かもなどと思った次第です。

と言うわけで、喫煙者にとってはこの2週間は地獄になります。

駐在員ならご存知のように、シンガポールはアイコスも水蒸気の電子タバコも法律で禁止されています。ニコチンガムは、シンガポールで売っているものと同じものであればOKらしいですが、普通のガム自体も禁止なので、ここは大人しく医薬品であるところのニコチンパッチで凌ぐ方が良さそうです。

それか禁煙。

できない人は、自宅待機が可能になるまで、帰国はやめておいた方が良いです。開かない窓を割ってでも飛び降り自殺したくなるかもしれません。

2週間の宿泊費は、ホテルには払いません。チェックイン後2〜3日で政府からメールが来るので、指示に従ってオンラインで支払います。このあたりシンガポール政府が良いのは、業務上の移動ならこの費用は、雇用者側が負担することと明記してくれているところです。

また、重要な注意点は、MOMオフィサーからの電話には必ず出なければいけないことです。

以前は(自宅待機の場合?)、Whatsappのビデオ通話でかけてきて本当に部屋にいることを証明しないといけなかったようですが、私の場合は普通の電話のみでした。

しかし毎回別のオフィサーから電話がかかってきて、毎回同じ質問してくるのにやや辟易しましたが、何言っても無駄なので、大人しく素直に回答しましょう。

質問は「ホテル名称は? 部屋番号は? ビザの種類は? 体温測ったか?」などです。一回だけ「何回聞くねん?」と言ってしまいましたが軽くあしらわれました。

電話を無視し続けると多分ビザ剥奪です。ご注意ください。

また、前述のFWMOM Careによる体温等の一日3回の報告も忘れてはいけません。なお、この報告は、問題なくチェックアウトできて以降はやる必要ありません(オフィサーに確認しました)。

最後の注意点は、ホテルを出る前のPCR検査の予定日時がSMSで届くので見逃さないことと、その日時をホテル側に伝えることです。SMSは、MOMではなく、HPB(Health Promotion Board:健康促進庁)からきました。

ホテル側に伝える必要があるのは、検査会場(私の場合はホテルの共用バルコニーでした)まで行くのにもホテルスタッフの案内に従う必要があるからです。

検査は前述のように、空港での検査と異なり痛かったです。涙出た。

陰性の場合、結果はチェックアウト日(チェックインから14日目の正午以降)の朝くらいにMOMからSMSで届きます。私の場合届くのが遅かったので、HealthHubにSingPassでログインすれば、結果を先に見ることができました。

▼HealthHub
https://www.healthhub.sg/

その結果を示す画面、もしくはSMSのスクリーンショットを、ホテル側にWhatsappで送信すれば、ホテル側がチェックアウト時間を電話で案内してくれ、時間が来たらスタッフがドアまで迎えに来てくれます。

陰性結果が出ても勝手に部屋を出てはいけません。また、滞在費もホテルに払うわけではないので、チェックアウトの手続きは必要ありませんでした。細かい精算は、チェックアウト前日に電話があって、チェックイン時に提示したカードに請求されます。

それでようやく釈放されます。

ご家族、知人に迎えを頼むか、Grabでタクシーを呼んで帰りましょう。

以上です。

* * *

しかしこうやってやったことを思い出して書いてみたら、シンガポール政府は恐ろしいけど、日本政府と違ってちゃんとしてると言えばちゃんしており、そのおかげで市中感染も今では毎日0〜5人以下になりました。待機なしで移動できる日が早く来ることを祈ります。

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