シンガポールでのワクチン接種感想
今週月曜日、一回目の新型コロナウィルスワクチン注射を受けて来ました。40〜44歳の申し込みを受け付け始めた先月中旬、オンラインでささと予約しました。
対象の人にはMOH(保健省)からSMSで連絡が届きます。
日本ではマイナンバー制度に反対する人が多いようですが、シンガポールではマイナンバー(NRICやFIN)はとうの昔から一般的で、あらゆることに結びついており(運転免許証番号も税金番号も年金番号も全部同じ)、プライバシーがどうとか言う以前に、それによる利便性が圧倒的で、税務署やら会社登記局やら労働省やら銀行手続きなどいろんなものがシームレスにオンラインでつながる感じは、一旦その便利さに慣れると、日本の役所や銀行のめんどくささに辟易します。
ワクチン予約システムも、そんな風に番号がきちんと運用されていれば、管理者・利用者ともお互い簡単ということでしょう。
しかし、便利すぎて交通違反の罰金も悶絶するほどイージリーに支払えます。
シンガポールで現在使われているワクチンは、ファイザー・ビオンテック製とモデルナ製です。
オンラインで接種会場を予約する際、会場名の横に「Pfizer」もしくは「Moderna」と記載あるのでそれを見て選ぶことができます。
シンガポール政府は現在、より多くの人々により早く1回目の接種が行き渡るよう、2回目までの期間を、3週間から6〜8週間に伸ばすことにしています。
受けた場所は自宅近所のコミュニティセンター(公民館みたいなん)。
接種フロアに上がると、もはや見慣れた感さえある、整然と並ぶパイプ椅子とそれに大人しく座る人々、忙しげな、中には防護服を着た医療スタッフで構成された光景が広がっていました。
順番抜かしとか勝手にトイレ行ったりとか、途中でいらんことしたらめっちゃ怒られそうな、ゾンビ映画の中に入り込んだような、アポカリプティックで殺伐感漂う光景はまさに目の前にあるのに、一向に世界どころか行動規制が終わりません。はよ終わらせてくれ、行動規制。
流れは、順番待ち>問診>注射>30分待機>順番に呼び出されて注意事項聞いてから帰宅、でした。ペットボトルの水をタダでくれます。めっちゃちっこいけど。
英語・中国語・タミール語が喋れなくても大丈夫?!
最初に問診してくれたラッフルズ・クリニックから出張していると思しきお姉ちゃんは、マスクをしていて早口で何言ってるかよく聞こえず、英語が苦手な人は結構しんどいかも、とか思ってたら、注射を打ってくれた中国系シンガポール人の兄ちゃんは、日本語ペラペラでした(留学してたらしい)。
さらに、最後に注意事項を説明した同じく中国系のおっさんも日本語ペラペラでした。こっちが日本人だとわかるとすぐに日本語を喋りたがる感じが微笑ましい。
会場の出口付近にいたインド系おっさんも「アリガトー」と言ってきたので「ワナッカム」と言っておきました(後でミカナンドリと間違えたことに気づく)。
日本語喋れる人がいたのは多分たまたまでしょうが、ラッフルズ・クリニックは日本人のお客さんが多いので、日本語喋れる人の採用が多いのかもしれません。
ですが、問診に不安があれば、日本語喋れる人おらんか聞けば良いかと思います。
問診で色々聞かれたので、猫とハウスダストと牛乳アレルギーがあって、多分牛乳飲んだらブツブツ出てきて痒くなるけど、ここ何十年も飲んでないし、というか牛乳は嫌いで、チーズやクリームどころかカルボナーラ食べてもノー・プロブレム・アット・オール、などといらんことを言っていたら、私より後の人が先に注射ブースに向かっていました。
ちなみに、注射自体はあまり痛くなかったです。
ワン・ツー・スリー、プスんキュッ! の一瞬でした。B型肝炎か破傷風ワクチンだったかみたいに、液体注入中のあの持続する痛さは全くありませんでした。
副反応について
私の場合、帰宅後数時間で左腕の打った場所あたりが痛くなり、寝る前は左腕を下にして寝れないくらいの痛さになりました。特に腕を上げると痛い。翌日も痛さは続き、昼過ぎには熱が37.9度まで上がりました。そして当然在宅勤務をサボりました。
シンガポールは最近、37.5度以上だとどこにも入れないので、食料は事前に調達しておいたほうが良いです。
2日目の今日は痛さも熱も治まりました。しかしさっきから何度かチャレンジしているものの、一向に5GどころかBluetoothにもつながりません。
ちなみに、接種完了後、シンガポールの接触確認・入退室記録アプリ「TraceTogether」を見ると、左上のワクチンのところが「Vaccination in progress」という表示に変わっていました。
2回目の接種は6週間後。7月にワクチン接種を完了した頃には、日本の感染者数も減り、あの地獄のホテル待機なしで両国間を移動できるようになって欲しいと、切に願います。