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格安海外送金&仮想口座サービス『Transfer Wise』が名称を『Wise』に変更:海外赴任者や出張者が使うべき理由

 

『TransferWise』が『Wise』に名称を変更

オンライン海外送金サービス『TransferWise』を初めて使った時は、その安い送金手数料に驚くとともに、実はそのユーザーインターフェースの使いやすさに感動したことを覚えています。

その『TransferWise』が、今では送金以外のサービスが増えていることから、このほど名称を『Wise』に改めました。

Wiseの頭良すぎる仕組みや、使い方については、以前の記事で紹介していますのでご参照ください。

2021年1月には日本でもデビットカードの発行開始

今年(2021年)1月には、日本でもデビットカードの発行を開始したそうなので、まだ使ったことのない方は、これを機会に登録して使ってみてください。

利用料は無料です。

今でこそコロナ禍のせいで全く海外出張できなくなりましたが、一昨年までは頻繁に出張していました。

その際、従来であれば、出張先国の通貨をある程度(3〜5万円くらい)は両替してから出発していました。しかしWiseおよびそのデビットカードの登場以来、その必要はほぼなくなりました。

スマートフォンアプリかPCブラウザで、Wiseのバーチャル口座にSGDを銀行から送金すると、自分のSGD Walletに入ります。デビットカードを使うための預金のようなものです(私の場合シンガポール起点ですがJPYでも可)。

そのあとはアプリ上で、世界50以上の通貨の仮想Walletをアプリからワンタップで作れるので、出張先国通貨のWalletにお金を簡単に移すことができます。その際、手数料はかかりますが、町の両替商で両替するより安いです。

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上の画像は各通貨のWallet。68000ルピア(約500円)残っています。アプリ上で、このルピアをタップするだけで別の通貨にバーチャル両替できます。

手数料が安いのに加えて、わざわざ両替商まで行って並ばなくて良いのがいい。

現地通貨Walletに事前にお金を移しておけば、出張先の空港のATMで、Wiseのデビットカードを使って現地通貨紙幣を引き出すことができます。

※ここでちょっと注意点

インドネシアに行った時は、使えないATMもありました。たしかBank MandiriのATMでは使えたと思います。記憶曖昧なので、使えなかった場合は隣のATM(BCAやBNiなど)など試してみてください。お金を下ろす時はその銀行に「Saving」してないですけど「Saving account」を選べば下ろせました。お金をおろすとすぐに携帯に通知がきて、Wiseのアプリを開けば、Walletの残高が減っていることが確認できます。

利用者は、銀行を介することなく、キャッシングでもなく、外国のATMから自分のお金を下ろせる。まさにアーサー・C・クラークの「魔法」のような経験でした。

ATMによる出金手数料は、シンガポール発行のデビットカードの場合、毎月2回まで350ドルまでは無料です。それ以降は1.5ドル/回。350ドル以上の出金は1.75%。

出張先での買い物にも使えるカード

このデビットカードは、ATMでの現金引き出しだけでなく、Mastercard加盟のコンビニやレストランでも非接触端末による支払いに使えます。

出張時用と割り切って、元から大した金額をWise口座に入れていなければ、クレジットカードやメインバンクのデビットカードを使うよりも安全と言えそうです。スキミング被害はまじでありますので。

最近はカードそのものさえ不要になる、バーチャルデビットカードもできたようです(まだ使ったことありません)。カードではなくてスマートフォンを決済に使うのでしょう。

現地通貨の現金ゼロで海外出張・旅行は可能か

現地通貨の現金ゼロで出張もしくは旅行に出かけるのは不安という方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、1回目の出張は5,000円〜10,000円くらいだけ、空港で両替しておけば良いです。だいたい出張終わっても現金はちょっと余るので、それは次回の出張の予備費として回せば良い。

最近は出張で現金を使うことは仕事に集中する限りにおいて、ほぼなくなりました。

ですので、Walletにお金を入れておくだけで基本何とかなると思います。到着した空港の出口付近に大抵ATMはあります。未だに入国時に現金でVOA代やらなんやら払わされる国もあるので、現金ゼロで出発するのは自己責任ではありますが。

東南アジアの途上国でも、空港からのタクシーもほぼMastercardが使えますし、カードで前払い制のタクシーも多い。また、東南アジアの国ならほぼGrab、Gojekが使えるので、いつものデビットカードかクレジットカードを紐づけておけばキャッシュレスで使えます。

日本も早く配車サービスがより浸透して、タクシー代が安くなって欲しいところですが、その際は、アジア全域を視野に入れた許認可行政に期待したいところです。物価の高いシンガポールでもタクシーは日本よりだいぶ安いです。

両替については、「空港の両替商が手数料高くて、街中の両替商は安い」という風説もありますが、当てになりません。国によっては、空港の方が安い場合もあるし、街には一万円札を見たらぼったくろうとする悪徳両替商もいます。

一度ドバイのホテルで両替しようとしたら20%くらい手数料を取る恐ろしいところもありました(キャンセルして50度の炎天下の中歩いて街の両替商まで行ったのも今はいい思い出)。

両替手数料の場所による多寡は国ごとに傾向が異なるので、いちいち調べるのもめんどくさく、Wiseの仮想口座にお金を入れておく方がよっぽど賢いです。

送金も楽で手数料も安い

上記のようなバーチャル口座のほかに、海外送金に革命を起こしたのがWiseの始まりでした。

もちろんWiseの仮想口座ではなく、日本のレガシー銀行口座に送金できます(送金の仕組みは上述の過去記事を御参照)。

海外で働いている人はWiseを使うことで、本国への送金を銀行から送金するより圧倒的に安く済ませることができます(銀行に比べて7分の1の手数料[公称])。

実は先日、日本の個人の方から直で時計を購入した時も、送金にはこのWiseを使いました。すぐに着金しました。

というわけで、海外で仕事をしている方で使ったことのない方や、4月から海外勤務になった方、パンデミック終息後にめんどい両替に煩わされずにスマートに海外出張したい方は、迷わずに登録して使い始めた方が良いです。

最初は、IDカード(EPカードや免許証)の写真を送ったり手続きがめんどいので早めにやっておくことをお勧めします。個人利用料は無料。

※詳しくは、以下のルーン文字みたいでかっこいいロゴマークからWiseサイトへ。

 

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