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いい感じのビジネス英語(番外編2):海外タクシーの種類&行き先・道の伝え方。東南アジア、インドなど

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もう3年近く前の以下の記事に続く、ひさびさの番外編です。

今回は海外出張・旅行でよく使うタクシーにスポットを当てていますが、欧州や米国、中国には滅多に行かないので、東南アジア各国での事情が中心になります。

 

1.海外のタクシーの種類と乗り方

日本はタクシー料金が高すぎるので、仕事でしか滅多に使いませんが、アジアの国々では、シンガポールも含めタクシー代をリーズナブルなので、出張・旅行でもよく使うことになります。

しかし、日本と異なり、海外ではいろんなタイプのタクシーが混在しているため、以下に種類と乗り方を紹介しておきます。

そういえばアメリカではタクシーのことを「Cab」「Yellow cab」と言いますが、アジアでは「Taxi」の方が一般的です。

種類(1):流しのタクシー

空車なら手を挙げれば止まってくれる流しのタクシー。普通のタクシー。Standard taxi。手を挙げて止めるのは万国共通でしょう。

空車なのに無視されたときのあの嫌な感じも万国共通でしょう。

自動ドアは日本でしか見たことないので、自分でドアを開けて乗り込みます。

気をつけるべきは、国・運転手によっては、メーターがあるのにわざとメーターを付けないことがあります。目的地に付いてから、ちょっと高めのフラット料金を請求する手合いです。

その場合は、すぐにメーターを使うように言いましょう

Hey uncle. Use the meter.
なぁおっちゃん、メーター使ってや。※meterの発音は"ミィタァ"です。

そうした場合、たいてい相手は「壊れてる(例:No working)」と言い訳しますので、「ほな20ドルな(例:OK then 20 bucks you go.)」と、こっちはちょっと低めのフラット金額を先に言ってしまいましょう。

もめればすぐに降りればいいだけです。着いてからだと交渉しにくいので、先に言ってしまうのがポイントです。

慣れない観光客相手にふっかけておいしい思いしてるだけで、うるさく言うてくる客だと、すぐに諦めて、こっちの言い値で行ってくれることが多いです。

また、こういうおっちゃんにすぐに腹を立てて、えらそうにふるまうことはやめておきましょう。余裕を見せて「おっちゃん頼むわ」的な姿勢で行った方が交渉は成立しやすいです。

というわけで、こちらから伝えるフラット料金がすでにおいしすぎる金額にならないよう、事前にその国のタクシーの相場は調べておいた方がよいでしょう。

種類(2):プリペイド・タクシー

しかし実は、タクシーを気軽に捕まえられない国や、そもそも流しのタクシーがない国は結構多いです。

マレーシアやベトナムには、流しのタクシーはありますが少ないし、ぼったくりの白タクも多い。インドネシアには有名で安全と言われるタクシーは数種ありますが、日本みたいに気軽には捕まえられません(ジャカルタの渋滞はまじで酷い)。

また、インドはほとんどの街で流しのタクシーがありません。

※2018年12月25日 追記
コメント欄でご指摘いただきましたが、インドは都市によるようです。ムンバイは流しのタクシーが主流だそうで、デリーやチェンナイなどはプリペイドが主流。バンガロールやハイデラバード、アーメダバードにも行ったことがありますが、タクシーはなかったような。コルカタは行ったことないのでわかりません。

そういうところではプリペイド・タクシーというシステムが多く見られます。

到着した空港の出口付近にたいていカウンターがあるので、そこで行き先を伝え、料金を払います。チケットをもらってから、タクシーに乗車します。

マレーシアのクアラルンプールでも駅などにカウンターがあります。

ただ、インドの場合は、タクシーカウンターに行列ができていることもあり、また順番抜かしを平気でしてくる人間が多いので、それに負けずにぐいぐい進み、抜かされたら文句言えるだけの精神力が必要です。

というか、乗り継ぎ便で着いてクソ疲れているところに、並ぶだけでなくそんな風に行列の駆け引きで精神をすり減らす事はかなり辛いので、インドの場合は事前に宿泊ホテルに空港ピックアップ(Airport pick-up)を頼んでおいた方が絶対によいです。

種類(3):Grab Taxi、Grab Car

東南アジアではインターネット配車サービス『Grab』のシェアが圧倒的に高く、みんな使ってます(今年、Grabが強すぎて米Uberはアジア市場を諦めて吸収合併されたけどシンガポールでは独禁法的なアレで双方に罰金みたいなニュースがありました)。

Grabの使い方はネットにいくらでも解説があるので割愛しますが、東南アジアに出張・旅行される場合は、必ず携帯にインストールしてユーザー登録しておいたほうが良いです(インドで人気のGrab/Uber的なアプリはOlaです)。

シンガポールでは最近、流しを捕まえるよりも、Grabでタクシーを呼ぶことの方が多いです。ショッピングモールの前にたいていタクシースタンドがありますが、飲み会の帰りなどはだいたいGrabですね。

タクシースタンドに長蛇の列ができている場合は、ちょっと離れた道端で、Grab使って呼んだほうが早い場合もあるくらい便利なアプリです。

なお、車を選ぶときに、Standard Taxi以外に、Grab Carというのがありますが、それはいわゆるGrabに登録している"まともな白タク"で、普通の兄ちゃんが自分の車使ってバイトしているといったケースが多いです。

料金は通常時は普通のタクシーより安いですが、ラッシュ時に大雨が降って需要が上がると普通のタクシーより料金が上がったりします。

出張などでは、"ちゃんとした"タクシーに乗った方がいいような気もしますが、ことシンガポールに限ると、スタンダード・タクシーの運転手は、運転手の割に運転下手なおっさんがめちゃくちゃ多いので、どちらがいいとは一概に言えません。

ちなみに、Grab Carであっても、降車後に登録しているメールアドレスまで領収書が届くので安心です。

なお、このGrabは、運転手側にとっても乗客を見つけやすいので便利なのですが、インドネシアでGrabを使ってタクシーを呼ぶと、もう少しでピックアップ場所に到着というときにキャンセルされるときがあります(アプリ上の地図でお互いの現在地が見られます)。

キャンセルされても怒らず焦らず、表示されていた番号の車をよく探しましょう。

たいてい近くにいます。

聞くところによると(本当かどうか知りませんが)手数料取られるのが嫌だから、一旦キャンセルして近くにいるはずの元の呼んだ客を拾うらしいです。キャンセルしまくると元締めからの評価が下がってデメリットがありそうですけど、需要が圧倒的に多いから気にしないのかもしれません。知らんけど。

 

種類(4):プレミアム・タクシー

シンガポール限定の話。

空港のタクシー乗り場に来る普通のタクシーには3種類あります。

青色と黄色と赤色です。

どれも料金はほとんど変わりませんが、赤色(TransCab)は、現金払いしかできないので注意が必要です。

加えて、車種がベンツのプレミアム・タクシーというのがあり(だいたい白。たまに黒)、街中のホテルに行くだけで50ドルもします。普通は街の中心だと、時間帯にもよりますが、25ドルくらい

ちなみにジュロンイースト(シンガポール島の中心より少し西)まで行っても30ドルくらい。西端のトゥアスまで行っても40~50ドルくらいなので、乗車時間たかだか20分くらいで50ドルは高すぎです。

空港のタクシー乗り場の手前にいる順番待ち客の振り分け係に、そんなプレミアム・タクシーを指さされたら、どうしても50ドル払ってベンツ乗りたいのでなければ、「I'll take a standard taxi」もしくは「I want standard」と言えば、次の客に振ってくれ、次に来た普通のタクシーをあてがわれます。

たしかドバイにもプレミアム・タクシーがあり、めちゃくちゃ高かった記憶があるので、乗りたくなければスタンダードと言いましょう。あれもベンツでしたが、乗ってみるとリムジンでもなし、高いだけで全然たいしたことなかったです。

種類(5)オートリクシャ、トゥクトゥク

東南アジアでは、黄色や緑のカラーリングのオートリクシャという三輪タクシーをよく見かけます。

タイとインドではとくに多いですね。タイではトゥクトゥクと呼ばれています*1

これは基本的に流しのタクシーで、スピードは遅いけど、料金はめちゃくちゃ安いので、街中の移動にはとても便利です。

乗り方は、タクシーと一緒で、手を挙げて乗る意志を伝えるだけで、止まってくれます。歩いていると、「おい、乗らんか?」と近づいてくるときもあります。

メーターはあるときもありますが、99%壊れています。

当然現金払いのみで、領収書も出ません。

ただ、以前インドでこれに乗って死にかけたことがあるので(下記事参照)、当たり前ですが自己責任で乗りましょう。

会社によっては、発展途上国への赴任者・出張者に対して、このトゥクトゥクどころかタクシーさえ禁止としているところもあります。

こうした国の道路事情は、気が強い人間が優先というようなえげつなさなので(逆走は当たり前)、それもわかります。

小さな子供連れの家族旅行などでは使わない方が賢明でしょう。

 

2.行き先・道の伝え方の便利な英語表現

タクシーに乗り込むと、バックミラー越しにこっちの顔だけ見て行き先を言うよう促す運転主もいれば、「Where to?」とぶっきらぼうにきいてくる人もいれば、やたらとご機嫌で「Hello, Sir! How are yo doing? Welcome to Singapore! Where are you going to sir?」と早口できいてくる ひともいますが、相手のテンションがどうあろうと、

行き先がホテルの場合は、

Take me to ABC hotel.

でOK。もしくは、ホテルの名称だけでもなんら問題ありません。

どこかの会社に行きたい場合は、例えばその会社がダウンタウンにある場合、まずは、そういったざっくりとした地域を伝えた方がさっさと車が走り出すのでスムーズです。

当たり前ですが会社名を言っても、運転手は知らない場合が多いので、地域名を行ってからあとで信号待ちのときとかに、Google mapの検索結果見せるのもいいです。

有名なビルに入っているなら、ホテルと同じでビルの名称だけでよいでしょう。

あとは以下の超簡単な中学英語表現を憶えておけばオーケーです。

Go straight.
真っ直ぐ行ってください。

Follow the road. / Keep this road.
道なりで。

Keep the lane and next right.
このまま行って、つぎ右。

Turn right at next signal.
次の信号で右折。

Next traffic light, turn left.
次の信号で左に曲がって。

Can you speed up?
ちょっと飛ばしてくれません?

U-turn in front.
あそこ、Uターンで。

Go inside the carpark.
駐車場の中に入ってください。

Drop me here.
ここで降ろして。

Drop me just after the next junction.
次の交差点過ぎたとこくらいで。

お気づきになられたでしょうか。

実は日本でタクシーに乗っているときも、運転手さんに道を伝えるとき、割とシンプルな日本語で言いますよね「え~、つぎ右、ほんで左」とか。

英語でも同じで、上記のような超シンプルな言い方で充分です。

教科書的に「Please turn left at the next intersection.」だと、「次の交差点でどうか左に曲がってください」的な大げさな響きがあります。

Next turn left」だけで、次の交差点(というか曲がることのできるところで)左折ということは伝わります。

また、「in front」は「前に」という意味ですが、(もはやシングリッシュなのでしょうか)、「この次の」とか「前方で」という意味で使えます。

また、交差点を辞書で惹くと、「intersection」とか「crossroad」とか出てきますが、あまりこれらは会話では使わず、「junction」がよく使われます。

降りたいときは、「Stop here」でももちろん伝わりますが、「Drop me here」のほうがいい感じです。

領収書について

まず、領収書は英語で「Receipt」ですが、発音がむずいです。

下巻いて「り」とか歯の隙間から「しぃー」とか、最後の「トゥッ」とか。

間違いなく「レシート」ではありません。「しぃーとッ」なのですが、むずいので、後半の「シィー」にアクセントを置くようにして「リィシィー」と言えばたぶん大丈夫です。

相手が英語できない運転手の場合、「Receipt」がどうしても伝わらないことがあります(実際私は何回もあります)

その場合は、「bill」とか最悪「Give me paper」と言えば伝わるでしょう。

また、伝わったとしても、レシートを出す機械が壊れていることも多いです。そのときは紙を渡して「日付・金額・降りた場所、名前(サイン)」だけ書いてもらっておけば、後日精算時、なんとかなる、かもしれません。

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番外編は今後、海外出張だけでなく海外旅行にも役立つ小ネタを紹介していきたいと思います(言うだけのとき多いですが)。

*1:世界各地で様々な呼ばれ方があるみたい。三輪タクシー - Wikipedia

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